早稲アカの「先生」として
2014.05.14
先日、電車の中で前の席に座っていた女性から、「あのぉ...早稲アカの先生ですよね?」とお声を掛けていただきました。恐らく、このブログをお読みの方か、クローバーセミナーにお越しいただいたことのある方、早稲アカにお通いのお母様なのだと思います。電車が少し混んでいて、お母様が下りる間際のことだったので、ほとんどお話はできませんでした。その方は、「これからもよろしくお願いします」とおっしゃって電車を降りていかれました。私も「お声がけありがとうございます。こちらこそよろしくお願いたします。」というようなことしか申し上げられなかったのですが、とてもうれしかったです。
ブログであったり、セミナーであったり、直接お話ししたことがない保護者の皆様に向けて、メッセージや情報を発信していくのは、意外に不安があります。直接拝見しているお子様(生徒)であれば、ある程度的確なアドバイスを個別にさせていただく自信があります。しかし、お子様一人ひとりが違う個性を持っているにも関わらず、一般的・標準的なことをただ申し上げるだけでは、まったくお役に立たないどころか、逆効果になってしまうこともあると考えています。いかに皆様のためになる情報を発信していくかを、常に考えている中で、お声をかけていただいたことが、とてもうれしく感じた次第です。
早稲田アカデミーの講師として、これからの日本を担っていくお子様方の成長に携わっているということを、常に忘れないようにしたいと考えています。「少子高齢化」が進む中で、いまの小学生が社会に出るときには、就業者人口が今よりも大きく減っているという試算もあります。単純に考えるならば、今の大人よりも、一人の人間がやらなければならないことが多い社会になっていくということです。そのような厳しい社会において、活躍できる人材となるための土台づくり、そのお手伝いを保護者の皆様と連携をとりながら、させていただいている。それが早稲田アカデミーの講師の仕事だと思っています。
もうひとつ、とてもうれしい出来事がありました。来年度の新卒職員を選考する面接官を、先週やっていたときのことです。見覚えのある名前が書かれた履歴書が手元に届きました。何と、私が新百合ヶ丘校時代に担当していた生徒だったのです。面接会場に入ってきた彼女も「あれっ?」という顔をした後に、満面の笑みになりました。お互いに「お久しぶりです」という挨拶から、面接が始まったのですが、それは面接というよりは昔話に近いものになってしまいました。
彼女は、とても有名な企業にすでに内定をもらっていて、選考が進んでいた会社はすべて辞退をし、第一志望の早稲田アカデミーを受けに来たという話だったのです。早稲田アカデミーも東証一部に上場はいたしましたが、彼女が内定をもらっているのは、さらに大きな企業です。就活生が選ぶ人気企業ランキングでも常に上位にくる会社です。少し驚いて、なぜその企業ではなく、早稲田アカデミーを第一志望にしたのかを聞いてみたところ、「自分の人生の中で一番充実していたのは早稲アカで過ごした時間だったと思います。早稲アカの社員となることで、自分と同じような充実した時間を多くの子どもたちに過ごさせることに貢献したい。それが自分にとっても大きなやりがいになり、充実した人生を送ることにつながると思えたからです。」というような答えが返ってきました。本当に早稲田アカデミーの講師になってよかった、と思えた瞬間でした。
今までの早稲田アカデミー歴の中で、たくさんのお子様方と触れ合ってきました。いまでも年賀状や暑中見舞いなどで連絡をくれる生徒もいます。中には私が校舎や部署を異動するたびに、異動前の校舎に確認をして、連絡をしてくれる生徒(とは言ってももう大人ですが)もいます。中学入試以来、連絡をとっていなくても、大学進学が決まったときや、社会に出るときに思い出して、連絡をしてくれたケースもあります。きっと、みんな早稲アカでの経験を生かしてたくましく成長し、それぞれのフィールドで活躍してくれていることでしょう。
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