『でんでんむしむし、かたつむり...』
2014.06.27
毎日うっとうしい雨が続いています。梅雨だから仕方がない、と言ってしまえばそれまでですが、昔の梅雨とは雨の降り方が少し違うような気がします。以前、東南アジアの亜熱帯地方の「雨季」を過ごしたことがあるのですが、夕方にザァっとスコールのような降り方でした。今年の日本の「にわか雨」「ゲリラ豪雨」はなんとなくそれに似ているように感じています。私の「梅雨」のイメージは、朝からずっとシトシトと降り続いているようなお天気なのですが...。
昔と違ったといえば、「かたつむり」。最近、まったく見かけなくなりました。私が小学生の頃、この時期はアジサイの葉の上に、玄関の門柱に、庭石の上に、必ずといってよいほどかたつむりがいた覚えがあります。雨上がりの小学校からの帰り道、傘の先で突っついた記憶がある保護者の皆様も多いことと思います。最近の小学生はどうなのでしょうか。かたつむりを見たこと、触ったことはあるのでしょうか。 「昔はよかった」などと言うつもりはありませんが、なんとなく寂しい気持ちになったりします。「でんでんむしむし、かたつむり。お前の目玉は...」なんていう歌もいまの小学生は知っているのかな、と思ったりしてしまいます。
一時期、中学入試の国語の出題文で「一昔前の小学生」が主人公の文章が流行りました。「昭和の小学生」が毎日の生活の中で、悩みながらも成長していくような文章です。出題者(学校の先生)がちょうど小学生だったころの話です。私にとっては非常に身近に感じられる文章なのですが、生徒たちにとっては少し古くさく感じられるかもしれません。
「( )間に運動靴を脱ぎ捨てて、家に上がった」という正答率が非常に低かった空欄補充問題がありました。一番多く生徒が選んだ解答は「居(間)」という答え。もちろん正解は「土(間)」なのですが...。 「キョウダイの前で身支度を整える」という漢字の問題も正答率が低かった入試問題です。多かった誤答は「兄弟」、少し考えて「姉妹」としていた答案もありました。もちろん正解は「鏡台」。
今年の梅雨はエルニーニョ現象の影響もあり、長引くと予報が出されているようですが、梅雨が明ければいよいよ「夏」がやってきます。夏にはいろいろな体験や経験をさせてあげてください。小3小4の時期は、まだ中学入試や成績などのことを必要以上に意識されなくても構いません。単純にお子様方が楽しめるような、そして心に残るような、そんな「夏」にしていただければと思います。
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