「夏期合宿を終えて...」
2014.08.20
8月も後半に入りました。早い学校では、週明けの25日(月)から新学期の授業が始まるところもあるようです。早稲田アカデミーの夏期講習会は、終盤にさしかかってきました。
8月2日からスタートした各学年の夏期合宿も、8月12日に全て終了いたしました。台風11号が日本列島を横断している最中ではあったのですが、全学年の授業・野外イベントなどは概ね予定通りに実施することができました。何よりも24時間お子様をお預かりするという点で、一番注意をしていた、生徒の皆さんの「健康」と「安全管理」の面においては、大きな病気やケガなどもなく、無事にお帰りいただけたことにホッとしているところです。
早稲田アカデミーの夏期合宿における学習効果は、もちろん学習したことそのものによる学力向上もあるのですが、それ以上にお帰りいただいていからの効果の方が大きいのです。合宿期間中に経験した密度の濃い授業、そしてメリハリのきいた生活、それらによって身に付く集中力。同じ目標を持った仲間から受けた刺激。「難しい」と思っても最後まであきらめないで取り組む気持ち。合宿をきっかけとして芽生えたそれらの内面の意識が、必ずやこれからの学習にプラスに働くはずです。たとえ学習姿勢そのものの外的な変化は乏しかったとしても、学習に取り組んでいるときの集中力や、時間単位の学習密度(同じ時間でできる学習量)などは、きっと大きく向上しているはずです。秋からのお子様の成長にぜひご期待ください。
今年度、私は中学校2年生の総責任者として夏期合宿に参加しました。私の泊まっていたホテルでは「閉校式」をホテルの駐車場(野外)で行う予定だったのですが、ちょうど雨が降り始めてしまい、参加してくれた生徒たちにしっかりとしたメッセージを伝えることができませんでした。このブログにメッセージを書くことを約束いたしましたので、少しだけスペースをお借りしたいと思います。このメッセージは、私のいたホテルに参加していただいた中2生だけではなく、早稲田アカデミーの合宿に参加していただいた全ての生徒へ向けたものです。
合宿に参加する前の皆さんは、きっとそれまでの自分の成績や勉強の仕方に対して、満足していなかったと思います。学校で1番の成績が取れていたとしても、偏差値70以上が常に取れていたとしても、もっと上を目指したいと思うでしょう。まして納得のいく成績が取れていなかったとするならば...。皆さんは、何かをひとつの「きっかけ」として、もう一つ上のステージに上がりたいと思っていたのではないでしょうか。
夏期合宿の期間中に、先生たちが常に言っていた「全力」「本気」という言葉を思い出してみてください。皆さんは、この合宿の授業に「本気で」取り組み、キャンプファイアなどのイベントは「全力で」楽しんだことと思います。その経験は皆さんを大きく成長させたはずです。皆さんの授業に取り組む姿勢は、この合宿を通じてはっきりと変わりました。その成長に自信を持ってください。「この問題は難しくてできそうにないな」「今日は疲れているから勉強はもう止めようかな」...そんな風に思ったとき、あと一歩がんばる勇気が持てるようになったはずです。その一歩が皆さんの飛躍につながります。単なる「思い出」としてではなく、「経験」として、今年の合宿が皆さんの未来につながることを願い、期待しています。
がんばった生徒たちへのプレゼントとして、各学年の最終日のキャンプファイアでは大きな花火を打ち上げました。有名な花火大会のように何万発という数ではありませんが、自分たちのためだけに打ち上げられた花火は、きっと心の中に合宿の大きなイメージとして残っていることと思います。
昨年担当していた当時小3だった生徒たちにも、最終日に会うことができました。口々に合宿中にあったことを興奮気味に話してくれました。テストで表彰されたことをとてもうれしそうに報告してくれ、私も涙が出そうになるほど感激しました。最後に会ってから、まだ半年ほどしか経っていないのですが、とても成長したように感じたのは、育ち盛りの時期だからでしょうか。それとも、志賀高原での3泊4日のせいでしょうか...。
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