「夏の思い出」
2014.08.22
残暑の厳しい毎日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。早稲田アカデミーの夏期講習会の日程もあとわずかとなり、「夏の総まとめ」と「秋へ向けての準備」を行っているところです。
お子様方はこの夏、どのようにお過ごしでしたでしょうか? 「今年の夏はこうだった」と思えるような出来事はあったでしょうか。小6受験生は、きっと「勉強中心の夏」だったことでしょう。大学受験や高校受験とは少し異なり、中学受験に向けての学習は、「質」だけではなく、ある程度の「学習量」をこなすことも必要です。夏休みは、年間を通じて一番多く「学習量」が確保できるため、小6の夏期講習会カリキュラムはかなりの密度で設定されています。そんな「受験生の夏」もいつか振り返るといい思い出になることでしょう。以前、中学入試をクリアした卒塾生から暑中見舞いのハガキをもらったことがあります。その卒塾生は、中学校1年生だったのですが、「部活をがんばっています。あんなに勉強した去年の夏が懐かしいです」というようなことを書いてくれていました。
私もふと振り返ると、夏休みの記憶がいくつかよみがえってきます。特に印象に残っているのは、中学や高校ではなく、小学校のころの夏休みです。
たしか小学校5年生の夏休み。単身赴任をしていた父親のところに行き、書斎の机で夏休みの課題を広げていたシーンがなぜか記憶に残っています。特別なことがあったわけではないのですが、そのときのテキストの色や、机の上に置いてあった父の文房具などはいまでも鮮明に覚えています。自分の机と比べて、とても広く使いやすかったからかもしれません。まだその机は実家にありますが、数年前に座ってみたときにも、そんなことを思い出しました。
夏休みが始まる前の記事にも書きましたが、小6の夏休みに密度の濃いカリキュラムをこなすためには、「夏にがんばった」という経験をそれまで(小5まで)に積んでおくことが必要です。そのために、毎年夏休みの終わりに「夏のまとめ」をお子様と一緒にしていただくことをお勧めしています。もちろん勉強のことだけでなくてもかまいません。というよりも勉強以外のこともたくさん話し合っていただき、「夏の思い出」をまとめてください。その中で、今年の夏の勉強についても触れて、「こんなにがんばった」という意識をお子様が持てるようにしてください。
小学校3年生であれば「ホームワーク」という宿題があります。すこし厚めの冊子ですが、毎日コツコツと努力を続けたことで、自分の力で最後までやり通すことができた...。お子様がそんな気持ちになれればよいと思います。そして「来年の夏も楽しみだな。来年もがんばるぞ!」とお子様が思えるようにお話しください。
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