「スポーツの秋①」

2014.09.10

日に日に秋めいた気候になってきました。空気が澄んで空が高く感じられるようになると、「もう秋だなぁ」と思います。一昨日は「中秋の名月」、昨日は「スーパームーン」でしたが、空気が澄んでいると月や星もきれいに見えます。天体（月や星座）の学習は、早稲田アカデミーでは小学校4年生の一学期から始まります。小3の皆様は来年へ向けて、小4の皆様は一学期の学習内容を思い出すために、お子様と一緒に夜空を眺めていただくのもよいのではないでしょうか。

連日テレビでは、スポーツ関連のニュースが流れています。私も最近はまったく運動していませんが（やらなければならないと思っているのですけれど...）、昔はいろいろなスポーツをやっていました。小学生の頃はスイミングクラブで毎日泳いでいましたし、中学生になってからは水泳を続けながらテニスやバスケットボールなどにも手を出していました。そんなこともあって、いまでもスポーツ番組はよく見ています。最初から最後までじっくりと見る時間はなかなか取れませんが、興味あるスポーツ中継はDVDレコーダーに録画し、隙間時間を活用して見ています。

受験勉強はスポーツに例えられることがあります。私もよく生徒や保護者の皆様に、スポーツに例えてお話をさせていただいています。「目標があるからこそがんばれる」「テストは練習試合と同じ」「基礎トレーニングをおろそかにすると結果は出ない」...などなど。最近も話題になっているスポーツ選手の競技やインタビューをテレビで見ながら「やっぱり同じだなぁ」と思います。

残念ながら優勝は逃してしまいましたが、全米オープンテニスでの錦織圭選手の活躍は、日本中に大きな喜びと感動を与えてくれました。私も4回戦くらいから見ていたのですが、本当に素晴らしい試合ばかりでした。準決勝では世界ランク1位のジョコビッチ選手に勝ったにもかかわらず、決勝戦ではストレート負けという残念な結果に終わってしまい、少し意外に感じられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。錦織選手は試合後のインタビューで「気持ちが試合に入り込めなかった」というようなことを言っていました。

入試でも同じようなことがあります。第一志望校に見事合格を果たしたにも関わらず、翌日に受験した第二志望以下の学校が不合格になるというケースは決して稀ではありません。第一志望校の受験で全力を出し切り、達成感を感じてしまうと、次の日には力を発揮し切れないというのはよくあることです。このような点から、試験においてもスポーツにおいてもメンタルというのは非常に大切だということが分かります。そういえば錦織選手もインタビューにおいて「メンタル」という言葉をよく使っていました。

今年から錦織選手のコーチになったマイケル・チャン氏も今回はテレビでよく取り上げられていました。「コーチからはなによりもメンタルの強さを学んだ」「コーチから言われた基礎トレーニングの反復が、気持ちの強さにつながった」というような話を聞くと、「うーん、なるほどなぁ」と思いました。中学入試・高校入試において、我々講師はコーチという役割になるのかもしれません。単に知識やテクニックを教えるだけではなく、生徒の精神面にも目を向けて、本番で持っている実力を100％発揮させてあげることができるように接していくことの大切さをあらためて感じました。

水泳の荻野公介選手と瀬戸大也選手についても書きたかったのですが、少し長くなってしまいましたので、また次回にします。

さて、早稲田アカデミーでは「秋フェス～秋の学校・教育フェスティバル～」の受付が始まりました。今回からすべて早稲田アカデミーのホームページ上でお申し込みいただけるシステムとなりましたので、ご希望の講演会・セミナーなどがございましたら、このホームページよりお申し込みください。私も10月15日と11月19日に実施する「クローバーセミナー」でお話をさせていただきます。一学期は定員の関係で締め切らせていただきましたので、ご都合のよい日程がございましたら、お早めにお申し込みください。

2017.07.07　『この夏を成功させる５つの方法　～第２回クローバーセミナーより～』

2017.07.05　『夏をなめるな。』

2017.06.30　「国語の学習に関して③　～記述力・表現力～」

2017.06.28　「国語の学習に関して②　～読解力とは～」