『勉強の秋...』
2014.10.03
『○○の秋』とホワイトボードに書いて、○○に何が入るかを生徒たちに聞いてみました。まず出てきたのは「食欲」、そして「読書」、「スポーツ」...「行楽」とたくさんの言葉がでてきましたが、なかなか「勉強」は出てきませんでした。今日は東京でも気温が30℃近くまで上がったため、ネクタイを締めていると少し暑苦しく感じました。しかし本来、秋というのは暑くも寒くもなく、空気も澄んでいて過ごしやすく、さまざまなことに集中して取り組めることからできた言葉だと聞いたことがあります。我々、進学塾の講師からすれば、集中できる時期には、まず「勉強」に取り組んでもらいたいと思うのですが...。
『勉強の秋』ですから、早稲田アカデミーでも集中して授業に臨んでもらいたいと考えています。さらに、その学習成果を試すテストも多く実施されます。小学校3年生を対象としたマンスリーテストは、明日(10/4)行われます。また、「YT組分けテスト」は、小4生対象のものが明日(10/4)、小5生対象のものが明後日(10/5)に行われます。このタイミングのテストは「夏の学習成果」が現れてくるものになりますので、保護者の皆様もその結果に期待されていることと思います。しかし、小学校中学年の場合、実力だけではなく、そのときの体調や精神的な状態なども結果に大きな影響を与えるものです。万が一、思わしくない結果であったとしても、夏のがんばりで成長が見られた科目や単元に関してはほめてあげてください。一学期中のテストでは空欄になることが多かった国語の記述部分が、マルはもらえなかったとしても埋めることができていた、そのような点はお子様が大きく前進した証です。
さて、『勉強の秋』の最大イベントである「全国統一小学生テスト」のお申し込みが始まっています。すでに受験を予定されている方は、お早めにお申し込みいただくことで、お子様の気持ちもより前向きになるはずです。私は生徒には「全国統一小学生テスト楽しみだね!」と声をかけるようにしています。もちろん、テストですから遊びに行くのと同じような楽しみがあるわけではないでしょう。ただ小学生の子供たちにとっては、運動会などと同じようにイベントを迎える「ワクワク感」のようなものがあるはずです。また、先生の「楽しみだね」という語りかけによって、「楽しみにするものなんだ」ということに気がついた生徒もいたことでしょう。
大きなテストをひとつの「イベント」ととらえて、心待ちにしているような生徒はテストで実力が発揮できるようになります。いわゆる「本番に強い」タイプになってくれます。
テストを好きになるようにするためには、さまざまな働きかけが必要ですが、まずはテストをがんばって受けたことそのものを評価し、ほめてあげることが必要です。結果で評価することもときには必要ですが、小3・小4のお子様には、結果よりもその過程である「がんばり」を評価してあげることが、前向きな気持ちを作るうえではとても大切なことだと考えています。
『勉強の秋』、ただ単に集中して勉強に取り組むだけではなく、取り組む姿勢や意識も一段階高めていくことが大切なのです。
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