『ドングリは食べられる? ~『秋のころ』『ふるさとじまん』~』
2014.10.08
さわやかな過ごしやすい季節になりました。「行楽の秋」にふさわしい季節ですから、週末にお出かけになられるご家族も多いのではないでしょうか。ぜひ、お子様との時間を楽しんでください。
私も先日、世田谷区の芦花公園に行く機会がありました。ドングリがたくさん落ちているのを見て、小学校4年生の理科の授業を思い出しました。予習シリーズで『秋のころ』という単元を扱った時の話です。
「ドングリって食べたことある?」と生徒たちに問いかけました。「えっ?あんなの食べられないよ」という答えが返ってきました。次に「ドングリにはいろんな種類があるって知っている?」と聞いてみました。
「うん。丸いのや、細長いのがある」
「よく知っているね。木によってドングリの形や大きさは違うんだ」
「へえ...」
「ブナ科に属するクヌギ・コナラ・シイ・カシなどの実がドングリなんだ。また、『クリ』もブナ科に属する木なので、『栗の実』もドングリの一種と言えるだよ。栗なら食べたことあるよね」
「栗ごはん! 大好き!」
そんな授業でした。小学校4年生の予習シリーズには季節ごとに『○○のころ』(○○は季節)という単元があり、その時期の植物や生物・昆虫などについて触れられています。今回取り上げた「秋のころ」は9月最終週に学習した単元です。草花ではヒガンバナ・ススキ・キキョウ・コスモス・ダリアなどが登場していました。残念ながらヒガンバナの時期は終わっていますが、コスモスなどはまだきれいに咲いている時期だと思いますので、お近くの公園などに見に行かれてはどうでしょうか。予習シリーズや学校の教科書にも写真は載っていますが、やはり自分の目で見ると、強く印象に残り、記憶にも残ると思います。
(ちなみに栗以外のドングリでも食べられるものはあるそうです...)
小学校4年生の社会では、『ふるさとじまん』という単元を二学期に扱います。この単元を学習する大きな目的は、日本全体を地方ごとに理解すること、都道府県の名前や県庁所在地を覚え、大体の場所を把握することにありますが、やはり「行ったことがある」「なんとなく親しみを感じる」というところは定着度が高いようです。「夏期合宿で行った志賀高原は何県にあるか知っている?」という問いかけをしてみたりもするのですが、意外にわかっていないことが多いです。「合宿のバスは東京を出発して、こんな風につながっている高速道路(関越道)を通って、ここまで行ったんだよ」と、ホワイトボードに簡単な地図を書きながら話をすると、真剣に聞いていてくれました。「途中、埼玉県や群馬県も通ったんだ!」。志賀高原が長野県にあることを知っていた生徒でも、東京から直接長野県に到着していたと思っていた生徒もいました。
テキストの中の文字を覚えるだけでは生きた知識は身につかない、そんなことがよく言われます。「勉強のためにどこかに出かける」という必要はありませんが、旅行やお出かけになる際には、事前にお子様のテキストをチェックしておくとよいでしょう。
そういえば、今晩は「皆既月食」、ご覧になりましたか?
- 2017.07.07 『この夏を成功させる5つの方法 ~第2回クローバーセミナーより~』
- 2017.07.05 『夏をなめるな。』
- 2017.06.30 「国語の学習に関して③ ~記述力・表現力~」
- 2017.06.28 「国語の学習に関して② ~読解力とは~」