「家庭学習を始める前に『なに』をする?」
2014.11.28
「なかなか集中して机に向かえなくて...」「座ってから勉強を始めるまでに時間がかかるんです」というご相談をよくいただきます。「勉強を始める前に習慣的に行うことを決めておくのもひとつの方法です」とお答えすることがあるのですが、今回の記事ではその方法について、具体的にいくつか書かせていただきます。
①軽く体を動かす
これは保護者の皆様も経験があるのではないでしょうか。私も集中して原稿などを書こうとする前には、体を動かすことがあります。私の場合は、背筋を伸ばしたり、肩や首を回してみたり、といったレベルですが、小学生の場合は「運動」というレベルでもよいと思います。以前担当していた生徒から、勉強前に縄跳びをする
という話を聞いたことがあります。その生徒のお母様からは、雨が降っていて外で縄跳びができないときは、なんとなく集中できていない様子だとお伺いしました。
体を動かすことで、血行が良くなり、頭の働きもよくなるという生理学的な裏付けもあるようです。
②お手伝いを15分間する
「この子、大根おろしが得意なんですよ」というお話をあるお母様からうかがったことがあります。家庭学習を始める前の習慣として、「お手伝いをする」というお子様も多いようです。キッチンでお母様とちょっとした会話をしながらお手伝いをすることで、気持ちが切り替わるのだと思います。①の「体を動かす」ことも考えると、「お風呂掃除」などもよいかもしれません。
③学習環境を整える
これも私の話ですが、集中して作業をしようというときには「机の上を片づける」ことから始めます。きれいに片づけたところで、「よしがんばるぞ」と背筋を伸ばしてとりかかるわけです。目の前の机に、今日の勉強に必要ないものが置かれていれば、当然集中できないでしょう。きれいに片づけた机に、今日勉強する教材と筆記用具を並べる、それも集中するための一つの方法だと思います。
また、「部屋の空気を入れ替える」というお話をうかがったこともあります。窓とドアを開けて、空気を入れ替え、深呼吸をしてから勉強をスタートするというお話でした。頭を働かせるためには新鮮な空気(酸素)が必要ですので、これも生理学的に理にかなった方法だと思います。勉強中に眠くなってきたときなどでも、窓を開けて新鮮な空気を吸うことで目が冴えてくるものです。
上記以外にも、「机の前に貼ってある『目標』を声に出して読む」「カレンダーの今日の日付に×をつける」「決まった飲み物を飲む」「小学生新聞に目を通す」といった勉強を始める前の「習慣」を聞いたことがあります。お子様に合った「学習を始める前の習慣」を見つけていただければと思います。
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