『一週間の学習スケジュールを』
2015.02.18
新学年としての授業が始まって、二週間が経過しましたが、まだ慣れるというところまではいっていないのではないでしょうか。小3から小4になった方は理科・社会の学習方法などが定着していないでしょうし、小4から小5になった方は週2回から週3回となった通塾回数やそれに合わせた家庭学習ペースなどが、まだつかめていないところでしょう。ただ、焦る必要はありません。まずは新学年の授業・テキスト・先生に慣れるところから進めてください。
毎年、2月のこのタイミングで書かせていただいているのですが、ペースをつかむためには、「一週間の学習計画」を立てることをお勧めしています。とは言っても、学年が始まってすぐに完璧な計画ができあがるわけではありません。単純に「塾に行く時間」や「家での勉強の時間」といった計画表であれば作ることはできるかもしれませんが、お子様のやる気を引き出す計画、成績を伸ばす計画としては、それでは不十分です(計画の立て方に関しては過去記事にもありますので、そちらもご参照ください)。
「一週間の学習計画」を立てるためには、いきなり計画表を作るのではなく、まずはそのための準備をすることが必要になります。標準的なイメージとしては、2月中に準備をしていったん計画を立ててみる、3月にそれにしたがってやってみて、修正を加え、4月(もしくは5月のゴールデンウィーク明け)くらいからは、うまく回るようにしていく...そんな感じでしょうか。
さて、2月中に行う「準備」ですが、以下の三つのポイントをご確認ください。
①使用する教材・宿題の確認
家庭学習で使う教材の標準的な例は各学年の『学習の手引き』に載っています。ここで大切なのは、配布された教材の問題をすべて解く必要はないということです。習熟度に合わせて必要な問題は違います。まずはお子様にとって必要な問題はどこなのかをしっかりとご確認ください。また、授業で出される宿題がどこなのかも担当講師までご確認いただくとよいと思います。2月の初回授業で行われた各学年・各クラスのオリエンテーションなどでもお伝えしていると思いますが、ご不明な点がございましたら、担当講師までお気軽にお問合せください。
②宿題(家庭学習)の所要時間の確認
お子様がどの課題にどの程度の時間をかけているのか、それを保護者の皆様がチェックしておくとよいでしょう。保護者会などでは、勉強する場所に「時計」を置いておくことをお勧めしているのですが、毎日の宿題(『ホームワーク』・『日々シリーズ』など)に関してはかかった時間を記録しておくこともよいと思います。将来的にはお子様自身が「時間感覚(自分がどれくらいの時間でどの程度の問題が解けるか)」を身に付けることも、入試に向けては大切です。
また、その課題をどのくらいの時間で行えばよいのかを事前に確認しておくことも必要です。こちらは担当講師にご確認ください。小学校3~4年生が一人で学習している場合、集中できる時間は(個人差はもちろんありますが)45分程度が限界でしょう。それ以上長くなってしまうと、机の前に向かっていても頭は働いていないということが多いはずです。
③お子様が集中できる時間の確認
特に小3~小4生の場合、勉強の時間になったからといって、すぐに切り替えて集中できる場合は少ないはずです。どのような時間帯ならば集中力を高めて学習できているのかを確認しておくと効果的な計画を立てやすくなるはずです。
ご質問、ご不明な点がございましたら、お気軽に早稲田アカデミーの担当講師までご相談ください。
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