四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『基礎から学べる中学入試報告会のまとめ① ~子どものやる気の引き出し方~』

2015.03.06

本日の午前中に『基礎から学べる中学入試報告会』を実施させていただきました。これまでより大きな会場で定員も多かったのですが、ほぼ満席となりました。お越しいただいた皆様、本当にありがとうございました。


皆様にお書きいただいたアンケートの中に、講演会の内容をブログでまとめてほしいというご意見がありました。また、「参加できないので、ブログで内容を紹介してほしい」というお話もいただいておりました。以前の記事で第1章については書かせていただきましたので、今回から2回連続で第2章・第3章のまとめを書かせていただきます。


第2章では「子どものやる気の引き出し方」というテーマでお話ししました。大学入試で求められる力、そしてこれからの日本で必要となる力は、「思考力・判断力・表現力」です。それらの力を伸ばすためには、お子様の本当の意味での「やる気」が必要です。というのも、「知識」を覚えたり、「作業処理力」を上げたりする訓練は、「やる気」がなくてもなんとかなるものです。ただ、「考える力」を養うためには、前向きな気持ちで授業や家庭学習に臨まなければならないからです。早稲田アカデミーではお子様の「やる気」を高める指導を行っていますが、ご家庭でも「やる気を引き出す」という意識を持ってお子様と接してください。


次に、「お子様のやる気を引き出す」ために必要な「目標」と「評価」についてお話しました。「大きな目標」となる中学入試での合格については、多かれ少なかれお子様方は意識しているはずです。しかし、たとえ受験生であっても、一年先の入試は、まだ遠い未来のことなのです。そのため、小学校5年生以下のお子様であれば、「将来の中学入試のために、今日がんばる!」という気持ちになれなくて当たり前です。


そこで「やる気を作り出す」だけではなく、「やる気を継続する」ためにも、小さな目標を設定することが必要なのです。そして、その小さな目標を一つずつクリアしていくことが「成功体験」につながり、「自信」がわいてくるのです。そのような内容を「漢字テストの学習方法・合格点の個別設定」「日々の学習計画表」といった具体的な例を用いてお話しさせていただきました。


「評価」については、『サクセス12』をお持ちの方は「2015年1・2月号」の私の記事もご参照いただきたいのですが、以下の3点をお伝えしました。


①「結果より過程(プロセス)を評価する」

テストの結果として出てくる数字を評価するのではなく、そこに向かって何をしたか、何をしなかったかで評価をしてあげることが大切です。


②「外的モチベーションよりも内的モチベーションの向上を」

自ら進んで取り組まなければ、どんなことでも成果は上げられないものです。とはいっても、小学生のお子様が、自分でモチベーションを高めるのは難しいでしょう。保護者の皆様は、その点を意識して接してあげてください。


③「自己肯定感を持てるように」

「努力」をして得られた「結果」から生まれる「自信」ももちろん必要なのですが、それ以前に「自分はやればできる」という「自己肯定感」を持つことも大切です。自分自身が大切な存在であり、両親から大切にされていると感じることが、「自己肯定感」につながります。


次回は、第3章でお話しした「塾の活用法」について、まとめさせていただきます。

さらに、報告会のアンケートには皆様からたくさんのご質問もお寄せいただきました。そちらにもブログの中でお答えしていきたいと考えております。

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