『お子様にとって「よい先生」とは...』
2015.04.28
私が、本社から校舎の現場に戻り、錦糸町校勤務となったことを以前このブログで書かせていただきました。そうしたところ、春期講習会前に遠方の校舎から「錦糸町校で講習会だけ受講できますか」という相談のお電話をいただきました。お話をうかがったところ、普段通っている校舎や担当講師も信頼しているのだけれど、春期講習会などの時間があるときには錦糸町校で私(福田)の授業を受けてみたいということでした。
丁寧にお断りをさせていただきました。通塾時間も片道で一時間半ほどかかる場所でした。時間があるとはいっても、せっかくの春休みに毎日往復で3時間も電車に乗っているのは、お子様にとってはかわいそうですし、その時間はもったいないと思います。そして、何よりも「お子様にとって本当にためになる授業はいまお通いの校舎での授業」だとお伝えしました。
確かに、私は早稲田アカデミーの講師の中では経験年数は長い方です。特に小学生低学年(小1~小4)の担当経験は長く、低学年教材の開発などにも携わっていたことがあります。その経験からこうしてブログなども書かせていただいており、講演会などもさせていただいております。ブログや講演などの準備のために、さまざま調べることもありますので、小学生指導や中学受験に関する知識もある程度以上は持っています。
しかし、その経験や知識が豊富であるということが、イコール「お子様にとってよい先生」ということにはならないと思うのです。
お子様を指導するうえで必要なものは、もちろん指導科目に関する知識ではありますが、それ以上にそのお子様ご自身に対する知識(情報)だと考えています。大学受験の予備校のように、もしくは映像のように一方通行の授業であれば、いかに多くの知識を持ち、さらに教え方(語り口)のうまい先生の方がよいでしょう。しかし、小学生指導の塾においては、双方向型の授業が行われています。講師は常にその生徒にどのような発問を投げかけるかを考えて授業を進めているのです。当然、生徒の理解度やスピードなどを把握していなければ、効果的な授業にはなりません。
さらに、小学生の授業において一番大切なのは、お子様の「気持ち」を把握するということです。どのような授業をしていたとしても、お子様が授業に集中して参加していなければ、内容が定着することはありません。そんなお子様の状況を把握できるのは、普段から接している講師です。いつもより元気がなさそうにしていれば、ちょっと声をかけて「やる気」を引き出す...それが早稲田アカデミーの授業の基本なのです。
さて、ゴールデンウィークです。私は(今年も)特別遠出をする予定などは、残念ながらありません。昨年もそうだったのですが、この期間に職員の結婚式が予定されており、それは楽しみにしているのですが...。皆様はどのようなご予定を考えていらっしゃるでしょうか。「マンスリーテスト」「組分けテスト」に向けて、徹底的に学習を、という予定も悪くはありませんが、お天気もよいようですので、お子様の気持ちがリフレッシュされるような「おでかけ」もお考えいただければと思います。
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