四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『タイムトライアル』

2015.05.15

「タイムトライアル」という言葉があります。もともとはスポーツ(自転車競技)用語だったそうですが、今では時間を計測しながら、もしくは制限時間を設けて行うトレーニング、というような意味で使われることが多くなってきました。


お子様の家庭学習の中にも、この「タイムトライアル」を取り入れてみてはいかがでしょうか。最終的な目標である入試においては、正しい解答を書くことと同様に、試験時間内に問題を解き切るということが求められます。つまり、テストでは常に制限時間を意識しながら問題に取り組まなければならないのです。


また、学年が上がるにつれて、必要となる家庭学習量も増えていきます。小5以上になれば、一週間の中で、宿題をやりきることが大変な場合も出てくるでしょう。そこで重要になってくるのが、「時間あたりの学習密度」です。次のような話を生徒にすることがあります。


『昨日、A君は1時間勉強しました。B君はその倍の2時間勉強しました。どちらがエライでしょう?』

生徒たちは口をそろえて、『B君!』と答えてくれます。そこで、次の質問です。

『では、1時間勉強したA君と2時間勉強したB君、終わった量が一緒だったら、どうかな?』

生徒たちは首を傾げはじめます。


そうなのです。同じ量の学習を行い、その成果が一緒ならば、短時間で行えた方がいいのです。時間は有限ですから、与えられた時間の中でどれだけの学習量をこなすことができるかどうかは、特に受験学年にとっては、重要な学習ポイントになってくるのです。この「時間あたりの学習量」を増やすために、低学年の間から短い時間で効率のよい学習を経験させることが必要なのです。


もちろん、「じっくりと取り組むべき」課題もあります。ですからすべての学習の時間を計ったり、制限時間を設けたりすることはお勧めできません。ただ、小3の『ホームワーク』や小4の『日々の○○』などについては、まずはかかった時間を記録するところから始めてください。『日々の算数』などであれば、ページの右上に「○○:○○~○○:○○」というように、「始めた時間」と「終わった時間」を書くのがよいでしょう。ある程度、必要な時間が定まってきたら、次は制限時間を設けるようにしていってください。

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