四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『塾のママ友、先輩ママ友』

2015.06.03

いよいよ「全国統一小学生テスト」が次の日曜日にせまってきました。年に2回の「学力の全国大会」。大きな「勉強のイベント」ととらえて、しっかりと受験をしていただければと思います。


錦糸町校でも5月31日(日)に「全国統一小学生テスト対策授業」を実施しました。早稲田アカデミーの塾生の方は、「マンスリーテスト」や「土曜YT講座」「YT組分けテスト」などを受験されているので、出題形式についてはそれほど戸惑うことはありませんでした。しかし、内容的には、「知っていれば解ける」というものだけではなく、「その場で考えて解く」という問題もあったため、「どう考えればよいか分からない(知らない)」と、手や思考が止まってしまうお子様もいらっしゃいました。「難しいと思っても、ちょっと考えればできる問題もあるから、本番ではしっかりと考えてみようね」と「全国統一小学生テスト」で過去に出題された問題を例にとって、授業も行いました。ご家庭でも「難しいと思ったらとばす」「とばした問題は後からじっくり考えてみる」といったようなアドバイスしてあげてください。


さて、錦糸町校でも「全国統一小学生テスト」のお申し込みをたくさんいただいています。私もテスト当日の父母会や解説授業を担当いたします。今回、錦糸町校での受験をお申込みいただいている一般生(普段、早稲アカにお通いではない方)の多くは、塾生からご紹介です。「ママ友」という言葉がありますが、多くはお母様同士のご紹介によるもののようです。


中学受験の学習を進める上で、同じ目標(中学受験)に向かっている保護者の方は心強い味方になるはずです。たとえば塾について、中学校について、学習方法などについて、さまざまな情報交換ができるでしょう。また、成績に対する悩みや受験にまつわる不安などについても相談できるでしょう。一方で、それぞれのご家庭の考え方や価値観の違いから、別の悩みができてしまうこともあるようです。


「昨年、同じ志望校に合格をされた先輩ママからアドバイスを受けた学習法を子どもにすすめたら、やりたくないと言い出して...」というご相談を受けました。詳しくその学習法を伺ってみると、少し特殊な方法でした。その学校の対策としては確かに合っているのですが、やり切るにはかなりの忍耐力が必要な方法で、普通の受験生にはなかなか受け入れにくいスタイルだったわけです。塾にしても、学習方法にしても、中学校にしても、それぞれプラスの面もあれば、マイナスの面もあります。あるお子様にとって一番であったとしても、それが全員に当てはまるわけではありません。さらに申し上げると、こと学習法に関しては、少し特殊で目新しいものの方が話題になりやすいものです。


また、ご家庭における価値観や考え方の違いも「中学受験ママ友」との間では重要な要素になるようです。特に昨今の中学受験においては、入試の方法、進学塾のスタイル、学習方法が多様化しています。そのため、入試直前まで多くの選択をしていかなければなりません。その選択をする際、「中学受験ママ友」に相談をしたり、アドバイスをもらったりするのはもちろんよいのですが、結果として「悩み」や「不安」につながってしまうこともあるようです。ご家庭の考え方・価値観という軸をしっかりと持ち、いろいろな情報に流されないようにすることが大切です。

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