四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『全国統一小学生テストを終えて。クローバーセミナー第1回の予告』

2015.06.10

全国統一小学生テストが終わりました。お子様の感想はいかがでしたでしょうか?


どの学年も、全体として非常に良い問題だったと思います。とはいえ、それぞれの学年の算数の最終問題(大問7)は比較的難度が高く設定されていたようです。小2のカードの問題では、場合分けをして整理するという考え方が必要でした。また、小3の直角三角形を組み合わせる問題では、いくつかの組み合わせを試してみることが必要でした。小4の図形を組み合わせる問題では、図の複雑さに、問題を見ただけで手が止まってしまった生徒もいたことでしょう。小5のサイコロの出た目の問題では、出題文の内容がしっかりと理解できなければ、正解までの道筋すら見えなかったはずです。「四捨五入」「切り捨て」の考え方、そこから出た目の合計をきちんと考えていくという流れができれば、正解までの処理は非常にスムーズだったのですが、そこまでたどり着けるかどうかというタイプの問題でした。小6の立体図形(正四面体)の問題は図を見ただけで、「難しい」と思われるような問題で...。


国語は例年のことですが、全学年で出題文が(その学年にとっては)長めでした。物語文に関しては、比較的身近な題材(主人公が小学生、ペットの犬が題材、学校でのいじめの問題、など)で読みやすかったとは思いますが、人物の気持ちをとらえさせるような問題では、選択肢が紛らわしかったり、ひっかけがあったりしたため、そこで失点をした生徒が多かったようです。


6月18日をめどに成績帳表や成績分析資料などが、四谷大塚から早稲田アカデミー各校舎に届く予定です。各校舎に到着し次第、返却されるはずですので、楽しみにお待ちいただければと思います。


さて、お子様が全国統一小学生テストで、難しく感じた問題は、「考える力」を必要とされるものだったはずです。以前の記事でも書かせていただきましたが、「見たことがない問題」でもその場で試行錯誤して、解くための糸口を見つけることができれば、正解まで近づくことができたでしょう。


これからの日本で生きていくためには「思考力・判断力・表現力」などが必要だと言われています。いま話題になっている大学入試改革でも「知識偏重型」から「思考重視型」への移行が議論されていますが、実は中学入試においては、すでにかなりの部分で「思考重視」の問題が出題されているのです。


明後日の金曜日に今年度第1回目となる『クローバーセミナー』を実施させていただきます。今回は「育てたいのは『考える力』」と題しまして、小学生の段階で「考える力」を育むために、ご家庭での習慣や保護者の皆様の接し方などについてお話しさせていただく予定です。すでにお申し込みをいただいている方には、先日メールも送らせていただきました。まだお席にも若干余裕がありますので、もしご都合のつく方がいらっしゃいましたら、ぜひお越しいただければと思います。会場でお会いできるのを楽しみにしております。

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