四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『2020年へ向けて② ~「知識偏重」から「思考重視」へ~』

2015.06.24

2020年へ向けて、前回は東京オリンピックの話題から外国語の学習に関して、書かせていただきました。書いた後、ふと数年前に早稲アカを卒業し、進学系男子中に進んだ生徒のことを思い出しました。その生徒は中学入学後に中国語に興味を持ちました。学校では中国語の授業などはなかったのですが、日本から近い国のひとつであること、また人口が多く使う人間が多いことなどから、中国語を勉強したいと考えたそうです。初めはお父様もお母様も、彼が中国語を勉強していることを知らなかったそうです。ある日、彼がパソコンで中国語のドラマか映画を見ているのに気づき、聞いてみたところ、彼からその話が出てきたと伺いました。その後も勉強を続けた彼は、高校生になるころには日常会話レベル以上の中国語を習得したそうです。


お子様はいろいろなことに興味を持ちます。そして本当に興味を持ったことについては、真剣にわき目もふらずに向かっていくこともあります。大人から見れば、おかしく思える考え方や行動も、お子様なりの理屈があるものです。そんなお子様を理解し、その夢を応援させていただきたいと私は常に考えています。


昨日、早稲田アカデミーの「ブランドムービー」ができあがりました。子どもを見守りながら、その行動を「へんなことやってるなぁ」と見守っているお母様。その行動に隠された子どもの...。そんなショートムービーです。「へんな生き物」篇というタイトルで早稲田アカデミーのホームページ上で公開しています。下記のボタンを押していただくとご覧になれます。


早稲アカブランドムービー「へんな生き物」篇


さて、2020年の二つ目の話題です。すでにご存じの方も多いと思いますが、2020年をめどに大学入試制度が大きく変わる方向で議論が進んでいます。大学入試センター試験が廃止となり、新しいテストが導入されることはほぼ決まっているようです。出題内容としては、「知識偏重型」から「思考重視型」へというキーワードで多く報道されています。


年からの改革とはいっても、それはあくまで「共通試験」のことであって、各大学ではすでに取り組みが始まっています。これは前回の英語学習につながる話題ですが、上智大学では今年の2月の入試から、TEAP入試というものをスタートさせました。東京大学や京都大学は2016年度入試から推薦入試制度を導入することが決まっています。京都大学の出願書類には「まなびの設計書」というものがあります。志願者が大学でどのように学びたいと考えているかが選考の大きな基準になるようです。


今年の中学入試では、この大学入試改革へ向けて中高の6年間でどのように学ばせるかを明確に示した学校が人気を集めました。「学校説明会」や「学校案内」ではっきりとしたビジョンが打ち出されているかどうか、そういった視点で学校を選ばれた方も多かったのではないでしょうか。


単に大学に合格するための「学力」ではなく、大学でどう学ぶのか、そしてその学びを社会に出てからどう生かしていくのかが問われる時代になっています。つまり、いかなる状況に置かれたとしても、自分で考え、乗り越えていくことができる「思考力」を身につけることが重要なのです。すでに、「思考力」というテーマに関しては、このブログで何度も書かせていただいておりますし、前回のクローバーセミナーのテーマでもありましたので、詳しくは割愛させていただきますが、早稲田アカデミーにお通いの皆様が、自ら考える力を身につけ、将来の日本のリーダーとなることを願っております。

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