『いまやろうと思っていたのに...』
2015.07.03
『いつまでゲームやっているの、もう○時過ぎているわよ! 宿題やらなくていいの?!』
『もう...! いまやろうと思っていたのに...』
よくご家庭で交わされる会話ではないでしょうか。小3・小4くらいまでであれば、まだ素直だったり、問題を解くこと自体が楽しく感じたりしますので、比較的順調に家庭学習を始めるお子様も多いと思います。ただ、高学年になってくると、なかなかスムーズに家庭学習に取り掛かれないケースも出てくるものです。
学習計画を立て、それにしたがって学習を進めていくためには、「決まった時間になったら、決まった場所に座って...」というルールを徹底することが効果的です。ところが、この「決まった時間になったら」というのが、お子様にとってはなかなか難しいのです。だからお子様は、「いまやろうと思っていたのに」という言葉をよく使うのです。それに対して、「そんなのウソだわ」と思われる保護者の方もいるかもしれません。しかし、多くのお子様の「いまやろうと思っていた」という言葉にウソはないと思います。ただ、そう思っていても、なかなか行動に移すことができない...。それが実態なのではないでしょうか。
学習時間が決められているとして、その前後になれば「やらなければならないなぁ」という気持ちになるのは当たり前のことです。しかし、それを行動に移すためには覚悟がいります。特に苦手な科目の学習や難しい問題に取り組まなければならない場合には、そこには大きなエネルギーが必要になるものです。俗にいう「お尻が重い」状態なわけです。そこで特に見たいわけでもないテレビの前にぼーっと座ってしまっている、ということになってしまうのです。
そういった状態のときには、やはり親からの一言が必要です。精神的に成長してくれば、なかなか気持ちが乗ってこなくても、自分から「よし、やるぞ!」と、気持ちを切り替えることもできますが、小学生にとっては、それがなかなか難しいことなのです。きっかけをつくってあげることも、親のひとつの役割だとお考えください。
「いまやろうと思っていたのに」とお子様が言ってきたときには、笑顔で「そうだと思っていたから、教えてあげたのよ」と答えてあげてください。
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