『夏休みの学校の宿題は...』
2015.07.22
じりじりと肌を刺す強い日差しに本格的な夏の到来を感じます。今年はカレンダーの巡りあわせで多くの学校が7/18から「夏休み」のようです。早稲田アカデミーでも「夏期講習会」期間に入りました。標準日程では、小6受験クラスはすでに昨日から、それ以外の学年でも明日以降スタートしていきます。
先日行われた「クローバーセミナー」で小学校から出される「夏休みの宿題」は、講習会が始まるまでに終わらせるのが望ましい、とお話しさせていただきました。お子様の進み具合はいかがでしょうか。今回は「夏休みの学校の宿題」について少し書かせていただきます。
最近、よく学校から出される宿題のひとつに「一行日記」というものがあります。その日にあった出来事を一行で簡単に記すタイプのものです。毎日しっかり書くことで、「夏休みの記録」となり、振り返ったときに「夏の達成感」を感じることもできます。
まず、この「一行日記」をうまく進めるためのポイントについて。当たり前ですが、「貯めて」書こうとすると「こなす」だけになってしまいます。継続するためには、毎日の生活習慣に組み込んで、決まった時間に書くことができるかがポイントとなります。そして、保護者の方が、その内容を確認していただくことで、お子様は更にやる気を高めていくはずです。ちょっとしたハンコかシール、何でもかまいませんので、チェックしたしるしとして押して(はって)あげてください。
日記を「夏の家族旅行」の期間中にも書くかどうかについてご相談をいただいたことがあります。別に寝る前に書いてもよいのですが、せっかくの旅行なので、日常を忘れて楽しむためにも、わざわざ持っていかなくても、と思います。帰ってきてから、楽しかった旅行を振り返りながら書けば良いのではないでしょうか。
さて、せっかくですから学校から課される「一行日記」も、受験学習につながるようにしたいものです。「こなす」ためだけであれば、「今日は隅田川の花火大会に行った。楽しかった」というレベルになるでしょうが、もう一段深く考えてみるわけです。「どんな風に楽しかったのか、もう少し具体的に...」というイメージです。「隅田川の花火大会で、今まで見たことがないほどの大きな花火を見た」...こんな表現になるでしょうか。
国語の記述問題で正解に近づくためには、「因果関係は二段階考える」「より具体的に記述する」というような指導を行います。算数においても難度が高い問題は、思考過程(思考段階)が複数設定されている、というのが一つの特徴として挙げられます。単なる表面的なことだけではなく、そこからさらに一歩踏み込んで考える習慣を身に付けるためにも、「一行日記」は良いトレーニングになるはずです。学校の宿題として出されていない方も、取り組んでみてはいかがでしょうか。
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