「夏期講習会を終えて」
2015.08.26
学年によってはまだ続いていますが、8月24日で小学部の多くの学年の「夏期講習会」が終了しました。私が小学生だったころ、首都圏にあるほとんどの学校の「夏休み」は8月31日までだったのですが、最近では学校の授業時間数の関係で、8月25日前後から新学期がスタートする学校が増えてきているようです。早稲田アカデミーの「夏期講習会」も、それに合わせて「午前・午後」の授業は8月24日までで終了し、25日からは夕方以降の時間帯で「講習会」を実施しています。錦糸町校の近隣では、夏休みがまだ続いている学校もありますので、そういう生徒たちの中には、午前中から「自習室」に来て勉強している生徒もいます。
夏休みが終わって、お子様方に一番感じていて欲しいのは、「『夏にがんばった』という満足感・充実感・達成感」です。そのためには、夏の終わりに自分の過ごしてきた夏休みを振り返ってみることが大切です。『夏の学習計画表』の評価、毎日続けて学習してきた宿題(『ホームワーク』や『日々の算数』など)、さらには講習会の授業で使ったテキストやノートを見ながら、この夏に学習した内容に関してお子様と話をしてみてください。そのときには「何かができなかった」「これがちゃんとやれていなかった」というマイナス面ではなく、「こんなにがんばった」「宿題が全部終わったね」というプラスの面を強調していただくとよいでしょう。そこで得た「満足感・充実感・達成感」は、9月以降の「勉強の秋」に、さらには「来年の夏」の学習へと必ずつながっていくはずです。
私もこの夏は小3・小4の授業に「全力投球」していました。学年やクラスによって、もちろん指導スタイルは変えているのですが、やはり「夏」は少し厳しめに、さらには密度を高めて授業を行いました。小3の算数では、各回の「計算テスト」「確認テスト」の点数などから、「今日のMVP」を発表しました。生徒たちは、競い合うことで、楽しく、しかも真剣に問題に取り組むことができたようです。
早稲田アカデミーの授業は「私語のない緊張感のある授業」となっています。特に「夏期講習会」では、夏休みという解放感から、ともすれば「はじけて」しまう生徒もいますので、授業の際には常に「緊張感のある雰囲気」を演出できるように心がけています。とは言っても、笑顔が全くない、背筋をピンと伸ばして授業を受けているというような状態ではありません。当たり前ですが、「緊張して」授業を受けていると、先生が話していることが頭に入ってこないはずです。お子様一人ひとりが「緊張して」授業を受けているということではなく、教室全体に「緊張感があり」、先生の話していることに対して真剣に取り組んでいるという状態を「緊張感のある授業」と表現しているわけです。
また、「私語」は「講師の管理外のフリートーク」と位置付けています。たとえば、授業にまったく関係のない「おしゃべり」を隣の生徒としているような状態です。授業に関係のある話であれば、ときには笑い声が起こるような場面も、活発な意見が飛び交うような場面も、講師として演出することがあります。ドッと笑い声が起こっても、次の瞬間、テストが始まれば一気に集中して取り組む、真剣に問題に取り組んでいるときには一切の声が聞こえず、鉛筆を走らせる音だけが...、そんな授業をイメージしていただければと思います。
この夏も、早稲田アカデミーの各校舎では、そんな授業が展開されていました。この夏のお子様一人ひとりの頑張りが、きっと秋に成果となって表れてくるはずです。ぜひ、これからのお子様にご期待ください。
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