四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

「夏の成果」

2015.08.28

今年の夏は、猛暑日が続いたり、ここ数日のように急に涼しくなったりと、気温の変化が大きかったため、体調管理が大変だったと思います。夏の疲れが出てきやすい時期でもありますので、どうぞお気をつけください。


明日、明後日と四谷大塚の『公開組分けテスト』が各学年で実施されます。「夏の成果」を試すテストとして位置づけられていますので、お子様も気合いが入っていることでしょうし、保護者の皆様も結果が気になるところではないかと思います。早稲田アカデミーの夏期講習会でがんばったお子様方は、学力は確実に伸びているはずです。しかし、その結果が今回のテストで数字として表れるかどうかは、お子様のタイプによっても違いますし、当日のテスト内容によっても変わってくるはずです。また、偏差値に関して言えば、相対評価(他者との比較によってつけられる評価)となりますので、同じように夏にがんばったお子様たちと一緒に受けるテストとして考えると、大きな変化はないのが一般的です。逆に偏差値が大きく変わっていなければ、学力は着実についてきているとお考えいただいてもよいでしょう。夏休みに一生懸命がんばっているお子様の姿をご覧になっていた保護者の皆様は、学習の成果が数字として出てこないと不安になったり、努力をしていたお子様がかわいそうに思えたりするかもしれません。しかし、がんばった成果は必ずお子様の中に蓄積されているのです。


保護者の皆様が、「結果の数字だけで判断・評価する」のは良くないことだとご理解いただいていたとしても、実際にテストを受験したお子様はやはり結果が気になるものです。結果が思うように出なかった場合、ともすれば「夏にあんなにがんばっていたのに...」と学習に対するモチベーションが下がってしまう可能性があります。そういったときには、数字だけではなく答案をしっかりとご覧いただき、一学期よりもできるようになっている点を評価してあげていただければと思います。「一学期にはミスが目立った国語の知識ができていた」「一学期よりも空欄が少なくなっていた」...きっとそんなところが見つかるはずです。


それぞれのお子様にとって、この夏の克服課題は異なっていたはずですから、一学期と比べて「成長した部分」も異なるはずです。例えば、「算数の計算ミスなくす」というような直ぐに得点に反映されやすい課題に取り組んでいれば、比較的早く結果が得られるかもしれません。しかし、「国語の文章を精読する」というような課題を設定していた場合は、直ぐには結果として表れないこともあります。


先日の記事でも書かせていただいたのですが、もっとも大切なことは「お子様自身が夏にがんばった」という気持ちになれるかということです。テストで好成績が取れれば、それはそれでよいことではあるのですが、万が一そうでなかったとしても、お子様自身が自分で「夏の成長」を感じられるように、ご家庭でも接してあげていただければと考えています。

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