「中学校を選ぶための情報収集」
2015.11.18
非受験学年の皆様には、これから冬にかけて、将来の目標となる学校を選ぶことをお勧めします。
学校選びを進めていくと、その学校についていろいろな情報が入ってくると思いますので、今回は、そんな情報の取捨選択について書かせていただきます。
まず、どんな良い学校でも、どんなに人気がある学校でも悪い評判が聞こえてくることはあるものです。そんな情報を目にしたときに、一番大切なのは、その情報は誰がどのような意図で発したものかを考えることです。
インターネットなどの匿名掲示板には、誰がどのような意図で発したのかがわからない情報が数多く存在します。例えば、ある学校に通っている生徒の保護者として書き込まれている情報でも、本当にそうなのかが疑わしいものもあったりするわけです。ですから、まずは、その情報が信頼のおけるものなのかどうかを見極めることが大切なのです。
一方で、どんな学校でも多くの(数百人の)生徒が通学していれば、その指導や環境に、満足できない生徒がでてくるものです。また、友人や先生との関係がうまくいっていない生徒もいるでしょう。中には、その学校を退学し、他の学校へ転学する生徒もいるわけです。そして、そういう生徒や保護者が、学校にとってマイナスな書き込みをしたかもしれません。その場合、その情報はウソではありませんが、一面的な見方になっている可能性もあります。しかし、一方でそういったネガティブな情報ほどクローズアップされるものです。
逆に、学校側から発信されている情報には、間違いはないはずです。しかし、ホームページや学校説明会で発信される情報は、学校のよい面が中心になっていることも否めません。
また、同じ取り組みに対しても、ご家庭の方針によって、プラスにもマイナスにもなるものです。ある学校の説明会で、「わが校では、毎朝の確認テストで不合格になった生徒に対して、放課後に追試と補習が行っています」という説明がありました。その場面の映像が流れたのですが、たくさんの生徒が補習を受けていました。そこである保護者の方が「不合格になる生徒の数と割合」について質問をされました。クラスによっては半数以上が不合格になるという説明を受けて、『多いですね』とおっしゃいました。学校側は「不合格の生徒をできるまでしっかりと教える面倒見のよさ」をアピールしたかったのだと思いますが、「しっかりとした家庭学習をさせきれていない」というようにその保護者にはうつってしまったわけです。
学校選びは、お子様の一生を大きく左右する非常に大切なことですから、あいまいな情報に惑わされず、しっかりとお選びいただくことをお勧めします。
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