四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

「父親の役割① ~『中学受験に対するスタンス』を固める~」

2015.12.16

先日の日曜日(12/13)に本郷中学校で行われた『特別教育講演会』でお話をさせていただきました。小学校1年生から4年生までの保護者の皆様に向けて、本郷中学校と鷗友学園女子中学校の先生、私を含めた早稲田アカデミーの講師が講演を担当しました(同日に神奈川の洗足学園中学校でも同内容の講演会が実施されました)。


日曜日の午前中ということもあり、私が年4回平日に実施している『クローバーセミナー』とは異なり、多くのお父様の姿が見受けられました。そこで「父親の役割」というお話もさせていただきましたので、その内容を今回から二回にわたってご紹介します。


「中学受験における父親の役割」について書く前に、その前提について少し触れさせていただきます。


子どもが生まれた瞬間から、母親は母親としての役割を果たしていくそうです。一方、父親はそこから自分がどのような「役割」を担うべきかを考え始めるのだと聞いたことがあります。「母性本能」という言葉があるように、子どもに自然に接することができる母親と違い、父親は「子どもとの接し方」をご自身で決めていくわけです。どのような父親でありたいのか、どう子どもに接していくべきなのか、と考えるのが父親としてのスタートとなります。つまり、「母親は子どもが生まれたときから母親」であり、「父親は『父親という役割』を演じる中で父親になっていく」と言えます。


上記のような前提に立って、中学受験における「父親の役割」を考えた場合、「こういうお父様だったら必ずうまくいく」というようなスタイルやタイプがあるわけではありません。たとえ身近に成功した事例があり、それと同じような父親を演じても、うまくいかないことの方が多いと思います。さらに前述したように、お子様が生まれてからここまで接してこられた「役割」があるわけですから、それを突然変えるわけにもいかないでしょう。


このように「父親としての役割」をこれまでと大きく変えることはできませんが、中学受験を目指す塾に通わせるのであれば、中学受験という狭い領域における「父親としてのスタンス」は、早い時期に固めておきたいものです。なかには中学受験に対して否定的なご意見をお持ちのお父様がいらっしゃるかもしれません。塾通いに関してはお母様が主導で進められていて、あまり関心がないという方もいらっしゃるかもしれません。ただ、やはりお子様が目指すものについては応援していただきたいと思います。最終的な受験校を「進学校」にするのか「附属校」にするのか、といったような細かい点に関しては、まだ先でもよいですが、「中学受験をする」という点に関しては、ご両親で意見を一致させておくことが大切です。


次回は「父親の役割②」として、「子どもの目線に立った」父親の役割について書かせていただきます。

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