四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

「父親の役割② ~子どもにとってはスーパーマン~」

2015.12.18

前回の記事では「父親の役割①」と題して、「父親としての役割」「中学入試へ向けたスタンス」という点について書かせていただきました。今回はその続きです。「父親の役割」を考えるときに、お父様ご自身が「どのような父親でありたいのか」、お子様が「どのようにお父様を見ているか」という2つの視点で考えることが大切です。


多くのお子様にとって、お父様はご家庭の中で一番「強い」存在であるはずです。「ときにはお母さんから文句を言われることもあるけれど、家族を支えてくれているのはお父さん」、そんな風に見ているのではないでしょうか。このバランスが大きく崩れてしまうと、お子様は混乱をしてしまうことがあります。ぜひ、お父様はご家庭の中では「強い」存在であって欲しいと思います。


さて、その「強い」存在であるお父様から、お子様はどのように接してもらいたいと思っているのでしょうか。もちろん「認めてもらいたい」「ほめてもらいたい」という気持ちは持っているはずです。しかし、一般的なご家庭では、お父様はお仕事などで忙しく、お子様の日々の生活までは詳しく把握されていない場合が多いと思います。ちゃんとわかっていないのに「ほめた」としても、お子様は実感がわかないものです。テストへ向けてがんばっている姿を見ていないのに、結果だけをほめられたとしても、それほどうれしくは感じないはずです。


「ほめてもらいたい」という気持ちだけではなく、「強い」存在には「助けてもらいたい」「守ってもらいたい」という気持ちもあるはずです。中学受験へ向けた学習を進める中で、お子様は何度も壁にぶつかります。そうなったときに、「助けてくれる存在」がいると思えるだけで、取り組む気持ちは変わってくるものです。


「お母さんから聞いているけれど、勉強がんばっているみたいだね。お父さんは仕事が忙しくてなかなか勉強を見てあげることはできないけど、なにか困ったときには相談してね。必ず助けてあげるから」そんな一言がとても効果があると思います。そう声をかけたからといって、実際に相談してくるケースは少ないと思いますが、お子様の心の中に「いざというときには、お父さんが助けてくれる」という安心感が生まれるはずです。その安心感が、困難に直面したときに一歩先に踏み出す勇気となり、失敗をしたときに立ち直る力にもなるのです。


もうひとつ、お子様にとっての「リフレッシュ役」になっていただくのもよいかもしれません。中学受験へ向けた学習を進めていく場合、常に高いモチベーションで学習ができるわけではありません。お子様のモチベーションが下がってしまっているときには、ご家族でリフレッシュしていただくのが効果的です。ただ普段の学習をお母様がご覧になっている場合、お母様が「リフレッシュ役」になるのは、お子様にとって少し違和感があるはずです。「いつもは勉強のことをうるさく言うのに、急に『映画を見に行こう』なんて...」という感じです。ですからお父様がその役を担う方が、お子様は素直に受け入れられるでしょう。発案はお母様からでも構わないのですが、それを実行するのはお父様、そんなスタイルがよいのです。

(父)「今度の日曜日、お父さんは仕事が休みだから、ちょっと出かけようか?」

(母)「でも、まだ宿題が終わってないのよ。」

(父)「いいよ、いいよ。日曜日は勉強のことは忘れて遊んじゃおうよ」

そんなシナリオを用意して、お子様に声をかけていただくのがよいでしょう。

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