『2月3日...』
2016.02.03
2月3日、本日は節分ですが、中学入試まっただ中であるため、早稲田アカデミーの各校舎では「豆まき」や「恵方巻き」よりも生徒の合格発表や今年度の入試問題の傾向分析など...という状態です。多くの生徒が、入試結果の報告や、明日以降の入試の過去問を解いて質問をするために校舎にやってきます。また、保護者の皆様からも多くのお電話をいただきます。ともかく最後の最後まで「自分にできることはすべてやりきる」、という気持ちで私もがんばります。
この原稿を書いているのは、2月3日の午前9時です。入試の応援を終えて、午後からは受験生の対応がさまざま予定されているので、先に書かせていただくことにしました。今年もいろいろな学校の入試会場で受験生を応援させていただいています。直接担当している生徒はもちろんですが、早稲田アカデミーで学んだ受験生の皆様と握手して応援しています。たぶん「クローバーセミナー」や「ブログ」で私のことをご存知の保護者の方でしょう。「あっ!福田先生」とお声をかけてくださることもあります。本当に皆様の合格を心よりお祈りしております。
私はずっと、「生徒たちに受験するすべての学校に合格してほしい」、という気持ちで指導しています。小6のこの時期だけではなく、低学年の授業でもその考えは変わりません。ときには厳しい注意や指導をすることもありますが、それは最後に笑顔で卒塾していただくためなのです。注意されたり叱られたりすれば、その瞬間はつらいかもしれませんが、楽しいだけの授業で最後に涙するよりは、最後に合格を勝ち取って満面の笑顔で早稲田アカデミーを巣立っていってほしいと思っています。
とは言っても、受験生全員がすべての学校に合格するというのは、いまの中学入試では「理想」でしかありません。たとえば、倍率が3倍の学校であれば、「合格」を勝ち取ることができる生徒よりも、残念な結果になってしまう生徒の数が「倍」存在するということです。「不合格」という結果は、お子様にとっても、保護者の皆様にとってもショックなことでしょう。できれば「不合格」という結果を経験することなく、受験を終了したいというお気持ちになるのは当然のことだと思います。しかし、私はその結果もお子様の成長につながる大きな糧だとも思っています。
ただ、その結果を成長につなげていくためには、いくつか必要なことがあるのです。まずは、お子様自身が「やりきった」「悔いはない」と感じられること。そして、一番大切なことは、そのお子様の気持ちを周りの大人が理解し、支えてあげること、だと思います。保護者の皆様にとっても「不合格」という結果はショックのはずですが、その結果だけではなく、そこまでがんばってきたお子様を評価し、認めてあげていただきたいのです。お子様は試験会場で、誰の助けも借りず(借りることもできず)、一人で真剣に戦ってきているわけです。手を抜いたり、途中であきらめたりすることはきっとしないでしょう。
厳しい結果を見て、涙をこぼして、そして気持ちを切り替えて、次に向かっていく...いくつかの厳しい結果を受け止めたあとで、合格を手にすることもあるはずです。そんな経験の中で、お子様は確実に成長していくはずです。
中学入試を乗り越え、進学先が決まったあと、しばらくしてから校舎に来てくれたとき、大きく成長した姿に驚くことがあります。今年もそんな中学入試がまだ続いています。受験生をお持ちの保護者の皆様はお疲れのことと思いますが、最後まで支えてあげてください。私も最後まで走り切ります。
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