『宿題連絡帳を使いましょう』
2016.02.17
新年度がスタートして二週間目に入りました。家庭学習はうまく進んでいますでしょうか。旧学年までの宿題とは違った形式に、戸惑っている方もいらっしゃると思います。前回の記事でも書いたのですが、まずは教材の使い方や宿題の内容、さらにはその宿題にどれくらいの時間がかかるのかを見定めるところからスタートしていただければと思います。
さて、早稲田アカデミーには『宿題連絡帳』という冊子があります(小3では『早稲アカ連絡帳』)。この冊子をうまく活用することが家庭学習をうまく進めていくためのひとつのポイントになります。
実は、小3・小4生までは、一週間の家庭学習内容(宿題)は毎週ほとんど変わりません。たとえば、小4の算数であれば、『予習シリーズ計算』『演習問題集』『日々の算数』などの教材から、それぞれのクラスで決められた箇所を演習していくことになります。ですから、毎回の授業において、細かい伝達をしなくてもだいたい学習するべきところはわかるはずなのです。
しかし、私は毎回の授業で、宿題の内容をホワイトボードに板書し、生徒に写させています。「いつも通りだけれど、ちゃんと書くように」という指示を出して書かせるのですが、それは「一週間の家庭学習総量を把握させる」ためなのです。全体で何ページくらいの課題が出ているのか、それを把握することで家庭学習に対するやる気も違ってきます。
小3から小4までの家庭学習の目的のひとつに「学習の習慣化」があります。塾の課題を一週間のスケジュールに沿って進めることで、家庭学習の習慣が身に付き、また、自宅においてひとりで学習する際の集中力や持続力も身に付いていくのです。そういう点では単に「毎日勉強する」ということだけではなく、勉強する場所や時間も、お子様の集中力が高まるように設定することが必要なのです。
「学習の習慣化」のための代表的な教材が、早稲田アカオリジナルの『Weekly Compass(小3)』『日々の〇〇シリーズ(小4)』です。これらの毎日学習するページが決められているタイプの教材は、非常に使いやすく保護者の皆様からも高い評価を頂戴しています。
しかし、「毎日決まったページを進めていくタイプ」の教材は、小4までしかありません。小5からの学習は「習慣化」から「計画化」への転換が必要です。小5になると学習内容が高度になるため、一つひとつの課題をこなすのにもまとまった時間が必要になります。また、得意科目と苦手科目で必要な時間も違ってきます。ですから、小4までに身に付けた学習習慣をもとに、自分に合った一週間の学習計画を立てていくことが必要となるのです。
小学校3・4年生のときに、宿題連絡帳にきちんと宿題を書き写し、一週間の学習量を把握するという経験が、小5からの「計画化」には非常に重要になってくるのです。
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