『精神的成長を意識した接し方を』
2016.03.02
3月に入りました。まだまだ朝晩は冷え込みますが、少しずつ陽気も春めいてきたように思います。今、中学入試を終えた小学校6年生たちが、新しく中学生になる方を対象とした『中1準備講座』に通ってくれているのですが、授業が終わるたびに「英語がおもしろくなってきた」とか、「英語に慣れるために英語の歌を聴き始めた」など、思い思いの感想を話してくれます。
さて、学年が上がるこの時期は、お子様が精神的に成長する時期でもあります。そのため、学年の変わり目などの節目には、周りが意識してお子様の成長を促すことも必要です。
特に小学校3・4年生の段階においては精神的な成長の幅が、個々人で大きく異なります。まだまだ親に甘えてしまうお子様がいる一方で、少しずつ自立し始めるお子様も出てきます。このタイミングで成長を促すためには、学習面だけではなく、日常生活において「自分のことは自分で」するように習慣付けることがひとつのポイントとなります。塾や学校の準備でもかまいませんし、机の上の片付けでもかまいません。今までお母様やお父様がやられてきたことのうちのいくつかを、『もう○年生になるんだから、これは自分でやるようにしようね』と約束していただき、お子様自身が行うように促してください。ただ、これまでずっと親に頼っていたため、はじめのうちはなかなかうまくいかないこともあるはずです。その時に大切なのは、親が見かねて手を出さないことです。お子様がなかなか自分でやろうとしなければ促すことも大切ですし、うまくできないようであればアドバイスしてあげることも必要になります。ですが、結局、お母様やお父様がやってくれた、ということになってしまうと、お子様は甘えの気持ちから抜け出すことはできませんし、「いつかは誰かがやってくれる」という、より強い依存心を持つことにもつながりかねません。
ある中学校の面接試験では、受験生自身が自分のことを自分でできるかどうかという点に着目していると聞いたことがあります。保護者同伴面接の後で、親が子どものカバンをさっと持ったり、もしくは子どもが親にカバンをさっと渡したりしたら、それはマイナスの評価になるとのことでした。
早稲田アカデミーでは、今年度の入試を総括する『中学入試報告会』を実施しています。私も来週の金曜日(3/11)に渋谷の会場で『基礎から学べる中学入試報告会』と題してお話しさせていただくことになっております。小学校1年生から4年生までの保護者の皆様を対象に、入試の話からお子様への接し方など、さまざまな切り口でお話しさせていただこうと準備を進めておりますので、ぜひお越しください。
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