四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『アボガドとアボカド』

2016.06.01

以前にも外来語の発音や表記について書かせていただいたことがあります。その記事は、小6の社会のテストで正解が「ハイブリッドカー」となる環境問題に関する設問で、非常に誤答が目立ったという内容です。誤答の多くは...「ハイブリットカー」。本来であれば『ド』とならなければならないところが『ト』となってしまっていました。日本語の場合、濁る音がきたなく聞こえてしまう場合、発音されるときには濁らずに発音するケースがあります。特に促音(小さな『っ』)の後に『ド』となる場合には、『ト』となることが多いようです。中学生以上になれば英語を学習するので、『d』は『ド』と表記することがわかるのですが、小学生の場合は聞こえた音をそのまま覚えてしまうので、『ト』と表記してしまうケースが多いのです。たとえば『ベット』や『ブルドック』も誤表記なのですが、発音するときはこのように発音されている方も多いのではないでしょうか。『ブルドッグ』に関しては、商標に犬の絵のついたソースが有名ですが、商品名は日本人の発音に合わせて、濁らない『ク』になっているという話を聞いたことがあります。


最近、『アボガド』と『アボカド』について取り上げているテレビを見ました。『AVOCADO』ですから濁らないのが正解だそうです。しかし、日本人の60%以上が『アボガド』と発音しているのだとか。これもやはり日本人の(もしくは日本語の)発音の仕方によるものだと思います。


せっかくですのでひとつ似たような問題を出させていただきます。『バドミントン』『バトミントン』...どちらが正しいでしょうか。


国語の学習を進めていくときに、私がよく生徒に話をするのが「言葉に対して興味を持ちましょう」という点です。普段自分が使っている言葉や聞いている言葉の意味に興味や関心を持つことで、読解力も上がってきます。別に「勉強」「学習」という意識を持たなくてもよいのです。というよりも、勉強や学習から離れたところで、ちょっと気にするだけでも国語力が付いてくるものです。上記の『外来語の発音』のような、ちょっと面白く感じる話などをお子様としていただくことで、興味も高まってくるのではないでしょうか。


お子様が好きな歌手の歌などでもかまいません。メロディに乗せて聞いているだけでは、ただの「音」で終わってしまうことも多い歌詞ですが、よく聞いて考えてみると意味が分かってくることもあるでしょう。私も昔(小学生や中学生くらい)に聞いた曲を、大人になってふと耳にしたときに「ああ、こういう歌詞(意味)だったんだ」と気が付いたことがあったりました。保護者の皆様の中にも同じような経験をお持ちの方がいらっしゃるのではないでしょうか。

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