四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『子どもをやる気にさせる具体策 ~第1回クローバーセミナーより~』

2016.06.10

本日の午前中に今年度第1回目となる『クローバーセミナー』を、青山にある『アイビーホール』で実施いたしました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。非常に良いお天気でしたので、青山通りを歩いている多くの方は半袖姿でした。今回の会場は、結婚式などでも使われるところでしたので、いつものように壇上からではなく、保護者の皆様と同じ高さで、比較的「近い」感じでお話しさせていただきました。


私がクローバーセミナーでお話しする内容の多くは、早稲田アカデミーでの講師経験に基づいた保護者の皆様への「ヒント」や「アドバイス」です。もちろん、どの事柄についても全てのお子様にマッチするわけではありません。お聞きいただいた中から、お子様に「合う・合わない」を選別して、ひとつでも役立つヒントをお持ち帰りいただければ...、そんな思いで毎回お話ししています。今回もセミナー終了後、何人かの保護者の方から声を掛けていただき、より具体的なお話をさせていただきました。今回の記事では、セミナーでお話しした中から、いくつかのポイントをご紹介させていただきます。


まずは、「子どもをやる気にさせる目標設定」について。はじめに、「期限が決まっている」「具体的な数字が設定されている」「達成できたかどうかの判断がつく」「現実的である(少しがんばれば達成可能な目標になっている)」といった点の重要性についてお伝えしました。そして目標を立てる上で最も大切なポイントである「達成のための道筋が見える(イメージできる)」ということについてお話ししました。どんな目標であったとしても、それを達成するための「行動イメージ」ができなければ、取り組む気にはならないでしょう。そこで目標と一緒に、それに近づくための行動を、お子様とご一緒にお考えいただくことをお勧めいたしました。さらに、お子様だけに目標を与えるのではなく、親も何か目標を設定し、それに向けて組む姿勢を見せることで、お子様のやる気が一段階高まることもある、というアドバイスもさせていただきました。


「勉強をはじめるときにグズグズしている。勉強に対するやる気がなかなか出てこない」というご相談をよくいただくのですが、そもそも小学生や中学生は、いきなり「やる気満々」で勉強に取り組むことはほとんどない、というお話もさせていただきました。「やる気」につながる脳の神経細胞は、ある程度の刺激によって活動し始めるのだそうです。つまり、勉強を始める前に「やる気」がないのは当たり前で、勉強をしているうちに脳が刺激を受けて勉強に見合ったモードに変わっていく、そんなイメージです。たとえば、始めるまでは「面倒だなぁ」と思ってなかなか取り組めなかった掃除でも、いったん始めてしまうと、どんどん掃除に対するモチベーションが高くなり、いつの間にか部屋の中がすっかりきれいになっていた、そんな経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。そういったメカニズムを理解すると、お子様への声掛けの仕方も変わってくると思います。お子様が勉強を始める時間になってもダラダラとしているのは自然なことなのです。ですからその様子を見て「うちの子はやる気がないからダメだ」というように考えて、イライラする必要はないわけです。大人であればある程度自制心が働きますし、「やらなければならない」と自ら動き始めることもあるでしょうが、子どもにそこまでを期待するのはやはり難しいものです。勉強する時間になったら、声を掛けてお子様の重い腰を上げさせる、それも保護者の皆様の役割だとお話しいたしました。


上記のようなポイント以外にも、「やる気を促す声掛け」「小さなご褒美とペナルティで行動強化」「集中できる環境と集中力を高める方法」などについても、具体的にお話をさせていただいております。


早稲田アカデミーのブランドムービー、『へんな生き物』篇が『ギャラクシー賞』をはじめとするいくつかの広告や映像の賞を受賞いたしました。その最後に出てくる母親の言葉を引用して、本日のセミナーを終了させていただきました。


「子どもって変な生き物だ。私にはわからないことだらけ。でもね...母さん、ずっと応援しているからね」 そんな親の思いが、子どもの根底にある「やる気」を引き出す源なのだと思います。


本日、ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。

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