四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『北京講演会』

2016.06.29

先日のブログでお伝えしましたように、先週の金曜日(6/24)から日曜日(6/26)まで北京に行ってまいりました。早稲田アカデミーと提携関係を結んでいる「北京アカデミー」にて、お子様を現地の日本人学校に通わせていらっしゃる保護者の皆様へ向けて、講演をさせていただいてきました。


講演会の様子

中学入試講演会では、まず「現在の中学入試状況」についてお話ししました。人気の二極化と定員充足率などに触れた上で、入試制度の多様化についてもお伝えしました。さらに、「考える力」をどう育てるか、「お子様に対する接し方」などについてもお話しさせていただきました。


高校入試講演会では、先にある「大学入試」から逆算して考える高校選びというテーマからスタートしました。2020年に予定されている「大学入試改革」は、現中学校2年生から施行されることになります。一方で、いまの中学校3年生は「センター試験」を受ける最終年度となるわけですが、万が一「浪人」をした場合はどうなるのか、まだはっきりと発表されているわけではありません。そのため、どうなるのか、なにかの救済措置のようなものはあるのか、などは現時点ではわかりませんが、そういった点における不安も高校選びのひとつの要素になるとお話ししました。


さらに、日本の中学生の現状と海外在住生の違いについてもお話ししています。

一般的には、海外で暮らす小学生・中学生は日本の生徒と比べて、家庭内で過ごす時間が多いものです。日本では子どもだけで出掛けることも多くありますし、小学生の習い事や中学生の部活なども盛んです。一方で、海外では(国や地域によっても異なりますが)治安の問題などもあり、なかなか家の外での時間がとれないことが多いようです。部活や遊びに行くことが少ない分、勉強時間が多く取れて(学習や入試のためには)よいことのようにも思いますが、決してそうでもないようです。時間があると、どうしても「ダラダラとした」勉強になりがちです。メリハリをつけて、集中して学習することが大切であり、そのためにも「時間単位の学習密度」を意識することが大切だと、アドバイスさせていただきました。


さて、ここからは北京での雑感を少し。

「北京に行く」と話したら、「マスクを持っていかないと」と多くの方から言われました。到着したらすぐに装着できるように、機内持ち込みの荷物の中にマスクを忍ばせていったのですが...。誰もマスクなんてしていませんでした。まずそこに驚きました。ちょうどお天気もよかったこともあるようなのですが、「日本で報道されているのとはちょっと違うんだな」と思った次第です。

一応ガイドブックを直前に買って持って行ったのですが、地下鉄の駅は増えているし、タクシーの初乗り運賃は変わっているし、書いてあるお店はなくなっているし...。「あれ!?」と思って見てみたら、2012年に発行されたガイドブックでした。ヨーロッパなどでは大きな変化はないでしょうが、中国のように大きく発展している地域に行くときは、最新のものではないとダメなんだと痛感して帰ってきました。


最後に、「イギリスのEU離脱の国民投票結果」が通貨レートに大きく影響したという報道がありましたが、私もその影響を受けました。ちょうど出発日が国民投票日にあたっていたのですが、到着してすぐに日本円を現地通貨(人民元)に両替しました。その時のレートが「1元=17.4円」。ところが、結果が全世界を駆け巡り円高になって、翌日のレートが「1元=15.7円」。コンビニでペットボトルのアイスティーを購入したのですが8元でした。約140円で買ったことになります。一日両替のタイミングが変わっていたら、約126円。通貨レートが変わることで、ヨーロッパで起こっていることが、中国に行っている日本人に影響する...世界ってつながっているんだなぁと実感いたしました。


北京での講演会にお越しいただいた皆様、ありがとうございました。お書きいただいたアンケートも拝見させていただいたのですが、概ねご好評をいただいたようで胸をなでおろしております。今後も「北京アカデミー」と協力しながら、皆様方を応援させていただきます。ご相談などございましたらお気軽に早稲田アカデミーまでご連絡ください。

同じテーマの最新記事

2017.07.07 『この夏を成功させる5つの方法 ~第2回クローバーセミナーより~』
2017.07.05 『夏をなめるな。』
2017.06.30 「国語の学習に関して③ ~記述力・表現力~」
2017.06.28 「国語の学習に関して② ~読解力とは~」
資料請求はこちら