「さぁ...夏休み!」
2016.07.20
今日が一学期の終業式で、明日から夏休みという生徒が多いのではないでしょうか(地域や学校によって一日二日のズレはあるようですが...)。早稲田アカデミーでもいよいよ明日から夏期講習会期間に入ります。学年によって夏期講習会の日程が異なりますので、お間違えのないようにご出席いただければと思います。
早稲田アカデミーで夏期講習会が実施されている期間は、なるべく講習会の授業とそこで出される家庭学習課題に集中していただく方が学習効果は高まるはずです。そこで気になってくるのが小学校で出される「夏休みの宿題」ではないでしょうか。私はできるものはなるべく早く終わらせるように話をします。特に小6受験生クラスでは夏期講習会がスタートすると、ご家庭では講習会の課題(宿題)をこなすことで精一杯になってしまうはずです。そのため「絵日記」や「植物の観察記録」など、毎日やらなければならないもの以外は、講習会が始まる前に仕上げてしまうのが得策でしょう。
非受験学年のお子様も同様です。なぜなら小6のときだけそうしようとしても、なかなかうまくいかないからです。小5までに早めに終わらせることが習慣化されていれば、受験学年になってもその経験を生かせるはずです。国民的テレビアニメに出てくる長男みたいに、夏休みの最終日になってから慌てることのないように、早めにお子様と「どう進めていくか」という計画を立てていただくのがよいでしょう。
さて、お子様にはどんな宿題が出されたでしょうか。「自由研究」「観察記録」「絵日記」「計算ドリル」「漢字ドリル」...そして「読書感想文」。私の担当している生徒にも聞いてみたのですが、やはり上記のようなものが出されていました。
中でも一番多かったのが「読書感想文」でした。ほとんどの学校・学年で課されていました。以前に「夏の読書」についての記事も書かせていただきましたが、夏休み中に多くの文章に触れて、語彙力(量)を増やすことは大切です。また「感想文」を書くことも、国語学習において非常に効果的なものです。単なる作文とは異なり、テーマがある程度限られているため書きやすく、また書きやすいために結果として表現力を高めることにもつながるからです。さらに、読んだ文章の内容をまとめることも必要なので要約的な考え方にもつながり、文章把握力も高まります。ぜひ、じっくりと時間をかけて、本を読み、感想文としてまとめていただきたいと思います。
ただ、「感想文を書くために...」「勉強のために...」という読書になってしまうと、結果として楽しむことができず、読書そのものが嫌いになってしまう可能性もあります。お子様が興味を持ち、楽しんで読める本を見つけることも、保護者の皆様の夏のテーマのひとつかもしれません。
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