『先生への相談を』
2016.09.07
以前、私が本社の運営部にいたときのことです。ある校舎に通われている小6受験生のお母様からお電話をいただきました。模擬試験における合格判定の見方などに関するご相談だったので、私が対応させていただきました。その方は、以前、私が担当している『クローバーセミナー』にご参加いただいた方でした。
実は、そのお電話のなかで、「この前も校舎の先生には志望校のことで、かなり時間をとっていただいたので、本社にまで電話をしてしまっては『うるさい親』だと思われてしまわないか...」とおっしゃっていらっしゃいました。このブログをお読みの皆様の中にも、「うるさい親だと思われたらイヤだから、あまり塾には連絡しない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
少なくとも私は、保護者の皆様を「うるさい」などと思ったことはありません。逆に頻繁にご相談やご質問をいただくお父様・お母様には本当に感謝をしています。何度かお話をさせていただくことで、私もいろいろとお願いしやすくなります。「先生はいつもお忙しそうなので、電話をするのは気が引けて...」と言われることもあります。確かに忙しいときはありますが、よくお話しさせていただく保護者の方には「いまちょっと手が離せないので...」と正直にお伝えできるようになります。その代わりに、折り返しご連絡できる時間をお伝えして、じっくりお話しをさせていただくようにしています。
お父様、お母様にとって本当に大切なお子様をお預かりしているわけですから、さらに単にお預かりするだけではなく、お子様の将来・未来をご一緒につくっていくわけですから、保護者の皆様とは本音でお付き合いさせていただきたいと思っています。ときには、我々の指導に不安を抱かれる瞬間もあるかもしれません。そんなときには、ぜひそのお気持ちを正面からぶつけていただきたいとも思います。
早稲田アカデミーの創業社長(塾長)であった須野田誠も、その著書の中で保護者の方へ向けた塾の活用法として「塾の先生から顔と名前を覚えてもらえる親になろう」というアドバイスを書いています。ちょっとしたことでも相談して、塾や先生とのパイプをつくっておくことが、お子様のためになるというような内容でした。
さて、早稲田アカデミーにお通いの方に、講師とゆっくり話ができる時間について、ちょっとしたアドバイスを書かせていただきます。校舎の責任者(校長)や教務主任と話をしたいときは、平日の午後の早い時間をお勧めします。夕方以降は毎日授業がありますので、その時間にご連絡いただいてもつかまらないことが多いはずです。また、担当講師とそれほど急ぎではないご相談をなされたい場合は、お子様経由でちょっとしたメモ(お手紙)を講師に直接お渡しいただくのも効果的です。できれば、「電話してください」というだけではなく、ちょっとした内容と時間も指定されるとよいでしょう。「算数の勉強法について相談したいので、今日の授業後お電話いただけませんか。22時までなら大丈夫です」というような感じでよいのです。別に丁寧にお書きいただく必要はありません。
新学期がスタートしたところです。夏の成果を試すテストも各学年で行われました。いろいろな不安をお感じになられている方もいらっしゃるのではないでしょうか。ぜひ、塾の先生とうまく連携をとっていただいて、お子様の成長につなげていただければと思います。
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