四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『組分けテストで点数がとれない』

2016.09.16

「普段の土曜YT講座だとまずまずの『でき』なのに、総合回の組分けテストになると成績が思うようにとれない...」、そんな悩みをお持ちの方がいらっしゃると思います。学習の仕方(学習方法)が要因の場合もあるのですが、単元回に強いタイプ、総合回に強いタイプと、お子様の性格(タイプ)による部分も、実は原因として考えられるのです。


一般的に、定着が早いタイプのお子様は、忘れてしまうのも早い傾向にあるようです。そのため、毎週の単元テストではある程度の成績が取れても、総合回では得点が取れないケースがあるのです。定着が遅いタイプのお子様は、その逆になるわけです。この両者のうち、どちらがよいというわけではありません。また、どちらが入試に有利というわけでもありません。大切なのは、お子様のタイプを理解した上で、将来の伸びを予測し、そのための家庭学習スタイルをつくっていくことです。


たとえば、定着は早いが忘れるのも早いタイプのお子様の算数の学習について考えてみましょう。早稲田アカデミーの小4生と仮定してお話をしますと、毎週の家庭学習課題の中では、『予習シリーズ 計算』と『日々の算数』で直近の学習内容をチェックしていくのが効果的です。このタイプのお子様は、細かい点をおろそかにすることがあるので、『単位の計算』などが一番苦手になっているはずです。広さ(面積)の換算などは、小6の最難関校受験生でも、あやふやな生徒もいますので、早いうちに克服させておきたいところです。


ただ、忘れるのが早いといっても、学習した内容の全てが抜けてしまっているわけではありません。繰り返し学習する中で、定着が図れていくので、次に同じ単元が出てきた際に一段高いレベルでの理解が進むと考えていただければ大丈夫です。


効果的に成績を伸ばす学習方法は、お子様によって異なります。「こうしたらうまくいった」などという方法が書籍などでよく紹介されていますが、あくまでもそれはそのお子様に合っただけのことです。まずは、お子様の性格やタイプを見極めて、それを踏まえた学習方法を考えていくことが大切なのです。


また、普段、土曜YT講座を受講していない場合も、組分けテストでは実力通りの結果が出ないケースが多い点も知っておいていただければと思います。土曜YT講座を受講している生徒は、そのテストで学習内容の定着を図っていますので、『組分けテスト』の結果は総じて高く出てきます。「定着度合い」だけではなく、「テストへの慣れ」や「アウトプットトレーニング」なども影響しているからです。逆に、土曜YT講座を受講していない場合は、授業や宿題で身に付けた実力を100%発揮できず、結果が低く出てきてしまうことも多いわけです。ところが、お子様はそこで出てきた結果(コースやクラス、得点や偏差値)が自分の実力だと思いこんでしまうことがあります。本来であれば、もっと高い結果が出せるのに、「自分の実力はこれくらいなんだ」と思い込み、そこからなかなか抜け出せなくなってしまうことがあるのです。この点はご家庭でもご注意ください。

同じテーマの最新記事

2017.07.07 『この夏を成功させる5つの方法 ~第2回クローバーセミナーより~』
2017.07.05 『夏をなめるな。』
2017.06.30 「国語の学習に関して③ ~記述力・表現力~」
2017.06.28 「国語の学習に関して② ~読解力とは~」
資料請求はこちら