『子どもだけでは乗り切れない中学入試 ~第3回クローバーセミナーより~』
2016.10.19
本日の午前中に、今年度第3回目となる『クローバーセミナー』を新宿明治安田生命ホールにて実施させていただきました。今回も多くの方にご来場いただき、ありがとうございます。
セミナーの冒頭で、「中学受験へ挑むお子様への接し方」についていくつかの切り口でお話しさせていただきました。毎回お伝えしていることではありますが、「特別」な方法はありません。「このように接すればお子様のやる気がグングン上がり、成績も右肩上がりで...」という方法があればよいのでしょうが、残念ながらそういうものはありません。
ですから本日お話しした内容も、ある意味では「オーソドックス」なものです。ただ、私は、「こうすればうまくいく」というような表面的な親の行動だけではなく、「こうすれば、『なぜ』うまくいく場合が多いのか」という、もう一段掘り下げた部分をお伝えすることを常に心掛けています。そのために、いつもお子様をスタートラインとして考えるようにしています。『クローバーセミナー』では、これまでに講師として多くの生徒を指導させていただいた経験をもとにお伝えしています。特に今回はその点をしっかりとお話しできたと思っております。
たとえば、「ほめて伸ばす」という話をお聞きになったことがあると思います。だからといって、ほめ続ければよいのかというと決してそうではありません。「ほめられたときにお子様がどう感じるのか」「どんなときにほめられたいと思っているのか」、そんなことを考えることが必要になるわけです。
さて、今回のセミナーでは、前半は「子どもの心・やる気を育てる」「親のサポートはいつまで・どこまで」というような、中学受験カリキュラムを進める際に、多くの保護者の方が気にされることについて掘り下げてお話しさせていただきました。後半では「考える力を家庭で育てる」というテーマで、「親子の会話」「身の回りの整理整頓」「読書習慣」というような点について触れさせていただいております。
中学受験という大きな目標に向かうお子様をサポートし、見守り続けるのは、決して楽なことではありません。大人から見れば、小学生の学習の仕方は効率的ではありません。子どもですから、気持ちのムラも大きいので、それが学習内容の定着度や成績に大きく影響してきます。急にやる気を見せたと思ったら、すぐにしぼんでしまったり、「やる」と言っておきながら、なかなか重い腰を上げようとしなかったり...。「自分が勉強する方が100倍楽だ」、そんな風に思われる保護者の方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。逆に、楽ではないからこそ、お子様をしっかりと「サポートし、見守る」という強い気持ちが、保護者の方には必要なのです。
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