『お子様に合った学習を』
2016.10.21
小学生の学習において大切なことは、お子様の「いま」をしっかりととらえて、その状況に合わせて進めることだと、私は考えています。
たとえば、スイミングクラブにはじめて通うのに、いきなり選手コースに入れることはしないはずです。まずは水に慣れるところから、その次はビート板を使った練習をして...、というような流れでの指導を希望されるのではないでしょうか。その他のスポーツでも、ピアノなどの楽器でも、まずは基礎や土台をしっかりと固めて欲しいと思われるはずです。
塾ではどうでしょうか。「できれば上位のクラスに」とお考えの方もいらっしゃると思います。最終的に上位学校への合格を目指すのであれば、偏差値の高い生徒が多いクラスに入っておきたいというお気持ちもわかります。確かに、受験学年では、上位クラスでなければ最難関校の入試問題への対応は難しくなります。しかし、小3小4の段階では、お子様の「いま」の状況に合っていないクラスで授業を受けても、成績は伸びないどころか、下がってしまう危険性もあるのです。
「上位クラスの方が『カリキュラムが速かったり』『いろいろなことを教えてもらえたり』するのでは...」というご質問をいただくこともあります。ご存知の通り、早稲田アカデミーでは四谷大塚の『予習シリーズ』カリキュラムを使っておりますので、その週に学習する内容は大きく変わりません。さらに「教える」内容については、場合によっては上位クラスの方が少ないこともあります。その週で学ぶべきことが「10」ある場合、上位クラスでは「3」しか教えず、あとの「7」は自分で考えさせるという手法をとることがあるからです。
早稲田アカデミーでは『マンスリーテスト』や『公開組分けテスト』の結果をもとに、各校舎でのクラス分けを実施しています。ただ、単に点数だけではなく、お子様の学習状況や授業での理解度・吸収力などを考慮して最終的に決定しています。お子様にとって、いま在籍しているクラスが合っているのかどうか、どのような点を伸ばしていけば上位クラスに進むことができるのか、そんなご不安を感じられた場合は、ぜひ担当講師までご相談ください。
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