「小学生にとって『テスト』とは ~全国統一小学生テストへ向けて~」
2016.11.02
いよいよ『全国統一小学生テスト』が明日にせまってきました。お申し込みをいただいた方も多いと思います。あいにく朝方まで雨の予報が出ています。皆様が試験会場に向かわれる頃までに止んでいるとよいのですが...。
早稲田アカデミー各校舎からお渡ししている「受験用QRコードシール」と「筆記用具」だけは必ずお持ちください。小学校3年生以上の方は、マークシート方式での解答となりますので、HBかBの鉛筆も忘れずにお持ちください。
小学生対象のテストにはいろいろな目的があります。中学生以上を対象としたテストでは、「現状の学力を測り、試す」ということが主な目的となりますが、小学生のテストはそればかりではありません。
小学校6年生になると志望校判定のための模試が実施されます。たとえば四谷大塚が主催する『合不合判定テスト』『学校別判定テスト』や、首都圏模試センターが主催する『統一合判』などがあります。これらのテストは、中学生以上のテストと同じ「現状の学力を測り、試す」ということが主目的になり、その結果を分析することで、今後の学習方針を考えるという形で活用していくものになります。
一方で、テストを受けることそのものが「学習内容の定着」につながり、直接的に学力向上・成績向上につながるテストがあります。四谷大塚の『週テスト(早稲田アカデミーの土曜YT講座)』のような、毎週の単元テストがこれにあたります。テストを受験することで学力が伸びるメカニズムに関しては、以前の記事でも触れさせていただいたことがありますので、ここでは割愛いたします。しかし、より難度の高い問題を自分で解けるようになるためには、毎週のテストが効果的です。早稲田アカデミーの志望校別クラス(NNクラス)で実施している「確認テスト」の目的も、ここにあります。
さらに、毎回授業内で実施する「漢字テスト」や「計算テスト」にも別の目的があります。これらのテストは、家庭学習の実行度や、授業に向けてモチベーションや集中力を高めるという目的で実施しています。
さて、今回の『全国統一小学生テスト』の大きな目的は「学習へ向かうきっかけをつくる」ということになるでしょうか。出題される問題は多岐に渡りますし、受験される方の学習状況や背景も様々です。非常に大きな範囲で考えれば「いまの実力を測る」ということも言えるのですが、それよりもこのテストの受験を「きっかけ」として、学習に対する気持ちを前向きなものにしてほしいのです。四谷大塚の予習シリーズカリキュラムで学習されている方も、テスト内容は、そのカリキュラムとは直接関係はありませんし、また小学校で学ぶ内容とも異なっています。「学力の全国大会」として、全国のライバルたちと同じ時間に同じ問題で競い合う、そんなイメージで楽しんで受けていただければと思います。
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