四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『中学受験で身に付く本当の力』

2016.11.18

昨日、青山の「アイビーホール」で今年度最終回となる『クローバーセミナー』を実施させていただきました。今回もたくさんの方にお越しいただき、本当にありがとうございました。皆様にお書きいただいたアンケートを拝見させていただいたのですが、お役に立てたこともあったようで、ホッとしているところです。


今回は『中学受験で身に付く本当の力』と題してお話しさせていただきました。中学受験そのものにおいても、中学受験へ向けた学習をする過程でも、得られるもの・身に付くものはたくさんあるはずです。もちろん「志望校への合格」という直接的な結果もそのひとつでしょう。しかし、それだけではありません。私はお子様の将来へ向けて、それ以上の大きなものが手に入ると考えております。今回のセミナーではその点について、いくつかの例を出しながら具体的に触れさせていただきました。


まず初めにお伝えしたのは、「学ぶ」ということに対する姿勢です。学ぶことの楽しさを小学生の時点で実感できると、中学・高校・大学というその後のステージでも、より高いレベルで「学び続ける」ことができると考えています。最近の日本では、大学の講義を「つまらない」と感じながら、ただ「卒業に必要な単位を得る」ために我慢して座っている学生が多いという話があります。中には本当につまらない講義や授業も大学で行われているのかもしれません。しかし、たとえ興味深く役に立つ講義であったとしても、学ぶことの本質に触れた経験がなければ、「つまらない」と感じてしまうこともあるはずです。

「学ぶ楽しさ」は、学ぶ過程での「発見」や「感動」から生まれるものです。難しい問題に必死で取り組んで解けたときの「充実感」「満足感」、自分ではできなかった問題を教わったときの「そうか!わかった!」という「感動」...それらをなるべく早いうちに感じることが将来につながると、私は考えています。


次に、「目標に向かって真剣に取り組む」という経験について触れさせていただきました。よくお話しすることなのですが、勉強や学習でもスポーツでも、「大きな目標」に向かって努力をすることは、素晴らしいことです。目標が大きければ大きいほど、その過程においては苦しいこともあるでしょうし、「壁」にぶつかることもあるでしょう。その一つひとつを乗り越え、克服し、大きな目標を達成するという経験は、必ずその後の人生における力となります。甲子園を目指す高校球児、箱根駅伝に挑戦する大学陸上部の補欠選手の話、などを例に挙げながらお話しさせていただきました。


毎年のこの時期(11月)の『クローバーセミナー』でアドバイスさせていただいているのが、新年の「お子様専用カレンダー」をご用意してみてはいかがでしょうか、という話です。直接的に学力や成績に結びつくものではないように思われますが、実はカレンダーを使うことで、さまざまなプラス効果が得られます。「計画的に生活する力(計画性)」「全体を俯瞰する力」などですが、これらは精神的な成長を促すことにつながり、比較的近い未来の成績向上にも好影響があるはずです。もちろん、将来へ向けた大きな力にもなることでしょう。皆様のアンケートでも「帰りに子どもが喜びそうなカレンダーを買って帰ります」とお書きくださった方が多くいらっしゃいました。ぜひ、保護者の皆様も楽しみながら一緒につくっていただければと思います。


今年度の『クローバーセミナー』は今回で終了となります。一学期から全4回、さまざまな会場をお借りして実施させていただきました。まだまだお伝えしたいこともありますし、アンケートにお書きいただいたご質問にもお答えしなければなりません。このブログの中で、改めて書かせていただきますので、今後ともよろしくお願いいたします。

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