四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『親の想い』

2016.11.22

『クローバーセミナー』のような講演会でも、校舎で行う保護者会や個別面談でも、保護者の皆様とお話しさせていただくときには、いまでも緊張しています。お話しさせていただく内容に関しては、早稲田アカデミーの講師としての経験や、それなりの知識もあると思っておりますので、それほどの不安を感じることはないのですが、そのもっと手前のところで、漠然とした「不安」があるというのが本音です。その不安は何かというと、「保護者の皆様の想い」にお応えできる話ができるのだろうかというものだと思います。


保護者の皆様が進学塾に期待されるのは、もちろん志望校への合格でしょう。そして、そこにつながる成績の向上であることは間違いありません。しかし、単に合格するためのテクニックを教えてくれればよいとお考えの方は多くないと思います。「勉強に対する前向きな気持ち」「困難を自分の力で切り拓いていく強さ」「自ら能動的に学習する姿勢」...そんな力や気持ちも養うことで、結果として合格に導いてほしいとお考えの方が多いのではないでしょうか。そして、その先に見ていらっしゃるのは、お子様の輝かしい未来。


親にとって一番大切なものは子どもでしょう。その一番大切なお子様をお預かりしている、保護者の皆様は我々にお子様の未来を託してくださっている、と私は考えています。そのご信頼やご期待にお応えできているのだろうかと、私は常に「不安」を感じているのです。単に講演会や保護者会の内容だけではなく、早稲田アカデミーとして、また一講師としても、「保護者の皆様の想い」にお応えできているのだろうかと。その想いの強さや重さに見合った授業や保護者会をできているのだろうかと。


早稲田アカデミーの指導スタイルやカリキュラムには自信を持っています。多くの進学塾の中で、合格にもっとも近い塾のひとつだと自負もしています。ただ、それだけでは保護者の皆様のお子様に対する想いには、まだまだ不十分なのだろうとも思っているわけです。この点において、妥協は絶対にしたくはないし、するべきではないとも考えています。


校舎での入塾説明会では、「単に合格させるだけではなく、早稲田アカデミーで勉強ができてよかったと言っていただける塾」であることをお約束しています。ある年の1月31日に受験生のお母様からお手紙をいただきました。そのお手紙は、いまでも私の宝物になっています。


「いよいよ明日、入試を迎えることになりました。ここまでの3年間、親子ともども本当にお世話になりました。(中略)入試が終わって、万が一合格できていなかったら、素直な気持ちでお礼を申し上げることはできないような気もします。合格していたら「受かった」ことのお礼のように聞こえてしまうかもしれません。ですから、入試の前に感謝の気持ちをお伝えしたくてお手紙を書かせていただきました。いままで本当にありがとうございました。入試までの日々を早稲田アカデミーで過ごせたことに、先生方に本当に感謝しています。」


そんなお手紙でした。保護者の皆様の「お子様に対する想い」を正面から受け止めること、大切なお子様の未来を託していただいているという想いを胸に抱き続けることが、進学塾で働く者として忘れてはならない使命だと改めて感じさせられたお手紙だったのです。


新しい年度を迎える時期となりました。このタイミングでは保護者の皆様とお話しさせていただくことが多くなります。各校舎では「新年度へ向けた説明会」や「個別面談会」なども実施されます。保護者の皆様の想いにお応えできるように、万全の準備を進めてまいりますので、ぜひ早稲田アカデミーの校舎に足をお運びください。

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