四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『新年度へ向けて① ~筆箱~』

2017.01.06

明日(1月7日)で早稲田アカデミーの標準日程では、全学年で冬期講習会が終了となります。8日・9日の日曜日・祝日をはさんで、1月10日(火)からは1月の通常授業が始まります。8日には小3・小4生を対象とした「冬期学力診断テスト」が実施されますので、そこを大きな目標として頑張っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。


冬期講習会期間中、錦糸町校の自習室は満席になることが多くあります。昨日は自習室から出てきた生徒が、「先生、暑いので冷房をつけてください」と言ってきました。人数が多かったこともあると思いますが、勉強へ向けた「熱気」が渦巻いているような、そんな感じになっていました。さすがにこの時期に「冷房」を使うわけにはいかなかったので、いったん全員の手を休めさせて、窓を開けて換気をしてから深呼吸をさせて...。早稲田アカデミーの各校舎でもそんな冬期講習会になっていることと思います。


いよいよ小学生(中学受験クラス)の新年度開講まで一か月を切りました。今回から数回にわたり、「新年度へ向けた準備」をテーマに書かせていただこうと思います。今回は筆記用具について。


最近、お子様の筆箱の中をご覧になられたことはありますか。私は授業中、たまに生徒の筆箱の中をのぞく(見せてもらう)ことがあります。たくさんのカラフルなペンが詰まっている大きな筆箱もあれば、シンプルで小さなものもあります。筆記具が乱雑に入れられている筆箱もありますし、きれいにペンの方向までそろえて入れられているものもあります。


筆箱の中を見てみると、お子様の学習状況がある程度見えてきます。落書きやいたずらが一番多くされているのは消しゴムです。シャープペンの芯でたくさん穴があけられていたり、絵や文字が書かれていたりと様々です。消しゴムへの落書きやいたずらはいつするのでしょうか。家庭学習時にしていることもあるでしょうが、やはり学校や塾での授業中が多いでしょう。ですから消しゴムを見ることで、ある程度授業に対する集中度合がわかるわけです。


また、こわれた筆記具を使い続けている場合もあります。軸が折れて、ペン芯だけになってしまった赤ボールペンでマル付けをしている生徒もいます。ときには軸の部分が割れてしまっているのに使い続けて、漏れたインクでノートやテキストを(場合によっては服なども)汚してしまう生徒がいたりもします。


事務室に筆箱を借りにくる生徒がいます。同じ生徒が毎回のように借りにくることもあります。筆記具が勉強するわけではありませんし、借りた筆記具で授業を受けてもその効果が変わるわけではありません。しかし、やはりいつも筆箱を借りにくる生徒の授業や学習に対する集中度合は高くないように見受けられます。生徒によっては、学校用の筆箱・塾用の筆箱・家庭学習用の筆箱(ペントレイ)と分けている生徒がいるようです。塾に普段持っていくカバンには常に塾用の筆箱を入れていて、学校用の筆箱とは中身がかなり違うそうです。


新年度からひとつ上の学年になるわけですから、筆記具なども少し新調してみてはいかがでしょうか。少し大人が使うような筆箱やペンを使うことで「大人」になったような気持ちになり、精神的な成長を促すことにつながる場合もあるはずです。私は塾で使う筆箱の中身は「シンプル」な方がよいと思っています。

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