四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『新年度へ向けて② ~現学年のまとめと新学年カリキュラム~』

2017.01.11

昨日から、早稲田アカデミーの1月授業がスタートしました。「三学期」と呼ぶこともあるのですが、現学年での授業は1月いっぱいで終了となりますので、ちょっと不思議な感じがします。今回も新学年へ向けた準備について書かせていただきます。


1月の授業は年間カリキュラムの中で、少し特別な位置づけになっています。特に小3生に関しては、算数・国語ともに「小3単元の総まとめ」としてカリキュラムが組まれています。小4以上の学年では、各週の学習単元はあるのですが、それらは冬期講習会期間中にある程度先取りをして、月末(1/28・29)の「公開組分けテスト」へ向けた対策として、「学年のまとめ」的な内容の授業や、家庭学習の課題が出されるクラスもあるはずです。


新学年へ向けたこのタイミングで、この一年間で学習してきた内容の見直しをお勧めしています。とは言っても、「苦手単元をすべて克服する」というイメージではありません。「どの単元で点数がとれていなかったのか、定着度が甘かったのか」という視点で、一年間を振り返るだけで構いません。そして、その単元が新学年ではいつの時期にどのように扱われるかを確認していただければよいのです。早稲田アカデミーが準拠している四谷大塚の「予習シリーズカリキュラム」は、らせん階段的に組まれているという話を聞いたことがある方も多いでしょう。算数・国語・理科のカリキュラムでは、同じ単元学習内容が少し幅を広げて、半年先から一年先くらいまでの間で何度も出てくる、そういうイメージです。


たとえば、算数の「線分図」に関してお話しすると、小3の9月に「和差算(コンパス後期第3回)」としてまずは出てきます。そして小4の2月の終わりから3月にも、もう一度「和差算(予習シリーズ上第4回)」として出てくるのです。さらに、小4の10月に「分配算(予習シリーズ下第6回)」として登場し、さらに小5になってからも「和と差に関する問題」として学習することになるのです。


お通いの校舎で1月の中旬から新学年のテキスト(予習シリーズ)が配布されると思います。目次だけでも構いませんので、そういった視点でご覧いただければ、大まかな年間学習のイメージがつかめるのではないでしょうか。


国語では「説明文」「物語文」、理科では「地学」「生物」「物理」「化学」、算数では「数量単元」「図形単元」などという大きな枠組みで考えていただくだけでもよいのです。


一方で、社会に関しては「らせん階段カリキュラム」になっていないことも知っておいていただければと思います。小4から小5の夏休みまでは「地理」、小5の後半で「歴史」、小6前半で「公民」「現代社会」というカリキュラムになっています。この科目だけは、他の科目とカリキュラム面に違いがあるということをご理解しておいてください。


現在の早稲田アカデミーの算数カリキュラムにおいて、小4一学期の学習単元は、小3時に一度扱ったものが少し幅を広げて、応用的に出てくる内容がほとんどです。小4の予習シリーズ上巻で初めて学習することになる内容(単元)は全体の四分の一程度(等差数列、三角形・四角形の面積、つるかめ算など)になっています。復習的な内容も含まれますが、油断せずにしっかりとした学習をすることが大切になってきます。

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