四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『新年度へ向けて⑤ ~新学年からの家庭学習環境~』

2017.01.27

早稲田アカデミー各校舎では、中学入試に向けてラストスパートの時期に入っています。お子様のお迎えなどで校舎にいらした際に、活気と緊張感が漂っているのを感じられた方も多いのではないでしょうか。自らの力で自分の将来を切り開くという「中学受験」は、12歳のお子様にとっては大人が想像する以上に大変なものです。そんな試練を乗り越えて、笑顔で次のステージへと向かっていただけるように最後まで応援していきます。先日、錦糸町校で実施した「小6中学入試激励会」で生徒たちに『どんなに緊張していても、不安になっていても、背筋を伸ばして前を向いて入試会場にきなさい』という話をしました。緊張・不安・落胆などという精神状態の時には、どうしても下を向いてしまいがちです。逆に、背筋を伸ばして前を向けば、気持ちも前向きになってくるものです。しっかりと前を向いてテストに臨み、自分の力の全てを発揮してきてほしいと考えています。


さて、進学塾では小6生が受験を迎えるのと同じタイミングで新年度がスタートします。小学校よりもひと足早く、学年がひとつ上がります。今日の小3クラス授業では「2月からは小4になるんだから、『小3の○○ですけど』なんていう電話をかけてきたらダメだよ」と話をしました。みんなうなずいていましたが、毎年、必ず間違える生徒がいます。1月中、このブログでは「新年度へ向けた準備」というテーマでいろいろと書かせていただいきました。今回も、新学年からの家庭学習環境について少し触れさせていただきます。


昔、『緊急かつ重要な仕事をしなければならなくなったとき、まず何をしますか?』という文章を読んだことがあります。もちろん小学生向けのものではなく、大人向けの新聞のコラムか何かだったと思うのですが。そのときの回答は『机の上を整理する』というものでした。机の上を整理することにより、集中力が高まり、更に、その仕事に前向きに取り組むことができるようになる、と書かれていました。それ以来、私も実践しています。実は、この点は小学生にとっても同じことだと思います。


どこに何があるのか分からないような机の前に座ったとしても、学習に対する「前向きな気持ち・やる気」は生まれてこないでしょう。集中して学習に取り組むためには、整理された学習環境が必要になってくるものです。低学年におけるリビング学習に関しては、私も肯定派ですし、それをお勧めすることも多くあります。学習する場所は自分の部屋である必要はありませんし、学習机などである必要もないのです。しかし、その場所が「学習だけ」の場所であることが望ましいと考えています。言い換えれば、「学習をするときには必ずその場所でする」というのが良いと思います。


今回、新年度・新学年を迎えるにあたって、ぜひその場所の整理をすることをお勧めします。1月18日に公開した記事で、教材の整理について触れましたが、学習場所を整えるだけで、新しい学年を迎える気持ちになるものです。さらに、この機会に学習場所を変えて、固定することもできるでしょう。たとえば、小学校4年生の場合、今までの学習場所は、お母様の姿が見えるダイニングやリビングだったというお子様が多いはずです。小学校5年生に上がるタイミングで、学習場所を自室に切り換えるというのもよいことだと思います。というのも、小5以上では、学習上での依存心はなるべくなくしていくようにしなければならないからです。


学習環境を整備するだけではなく、学習用具(筆記用具)も一新すると、新しい気持ちで新学年に臨めるでしょう。各科目のノートを新しく用意し、科目や名前を書くだけでも気持ちが高ぶってくると思います。たとえば、筆箱を新しいものにするだけでも、新鮮な気持ちになるものです。


新しい学年を、新しい気持ちで迎えるために、ぜひお考え下さい。

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