四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『2月1日...』

2017.02.01

東京都・神奈川県の私立中学入試が今日、2月1日からスタートしました。埼玉県・千葉県の入試は1月から行われていますが、首都圏では2月1日に入試を行う学校が一番多いため、「中学入試」というと2月1日をイメージされる方が多いのではないでしょうか。


余談ですが、中学入試をする生徒の総数を正確に集計することは難しいといわれています。小学校でそのような調査をすることは実質不可能でしょうし、全ての塾の在籍を調べても、正確な数字は出てこないと思われます。そんな中で一番実数に近い数字といわれているのが、2月1日の志願者数・受験者数なのです。首都圏で中学受験を考えている方の中で、2月1日に受験をしない方はそれほど多くはないでしょうから、その数字の合計が、中学入試受験者総数に一番近い数字として使われているのです。


私も今朝、「入試応援」にある中学校に行ってまいりました。今日は少し冷え込んでいて、風も冷たかったのですが、その風の冷たさがこれから入試に臨む受験生の緊張感を伝えているようにも思えて、背筋が伸びるような感覚で中学校の校門に立っていました。


この時期になると思い出すことがあります。いまから二十年ほど前、まだまだ私が駆け出しの講師だったころ、1月31日にある生徒のお母様からお手紙をいただきました。おおげさかもしれませんが、私が小学生の指導に一生携わっていこうと決意したお手紙です。


『先生、一年間本当にありがとうございました。5年生の終わりに先生と出会うまで、受験を諦めようと思っていた○○が、志望校の入試を迎えることができることに本当に感謝しています。明日の入試が終わってしまえば、素直な気持ちで御礼を申し上げることができなくなりそうな気がして、筆をとらせていただきました。入試の結果が合格であれば、合格したことに対して御礼を言っているようにもなりますし、不合格のときには先生のお顔を見ることもできないような気がして。ただ、ここまでこられたのは本当に先生との出会いがあったからだと感謝している気持ちを、どうしても、今日お伝えしたかったのです。ありがとうございました』


中学入試は合格か不合格かという二つの結果しか出てきません。12歳の子どもにとってはある意味で残酷なことなのかもしれないと考えることがあります。ただ、目標に向かって真剣に努力をしてきた経験と、そこで培った力は入試が終わったからといって消えてなくなるものではありません。合格・不合格という結果だけではなく、そこまでの過程と、そこまでの努力が未来へつながることを信じて、これからも生徒の指導にあたっていきたいと強く考えております。


今日、12歳の試練に立ち向かっている全ての受験生へ向けて...祈 合格!

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