『お弁当の時間』
2017.03.29
早稲田アカデミー各校舎では、春期講習会が行われています。私が勤務している校舎でも毎日活気のある授業が行われ、生徒たちは元気に参加しています。
春期講習会期間中、午前午後に授業がある学年は、お弁当の時間(昼休み)があります。私も午前・午後に授業がある日は、生徒とコミュニケーションをとるために、なるべくお弁当を買ってきて生徒たちと一緒に教室で食べるようにしています。「おいしそうだね」とか「残さないように」とか言いながら、いろいろな話をしているのですが、最近では空になったお弁当箱を見せて「残してないよ!」と生徒の方から声を掛けてくることも増えてきました。なかには『先生食べる?』と言ってタッパーに入った果物などを差し出してくれる生徒もいます。
この生徒とのコミュニケーションがとれるお弁当の時間はとても大切だと考えています。早稲田アカデミーの授業は『私語のない緊張感のある』スタイルですから(決してスパルタではありませんが)、先生に対して少し距離を感じている生徒もいます。その距離感を少し縮められるのが、この時間のコミュニケーションだと思うのです。そして、先生を少し近く感じられるようになれば、信頼関係もより強固なものになるはずです。質問も気軽にできるようになりますし、悩んでいることの相談にも行くことができるようになります。その結果、成績も上がっていきます。
さて、食事は人間生活の基本であるため、その場を共にすることで、共感できたり関係が近くなったりすることが多いそうです。ご家庭でのお食事の時間も同じでしょう。以前、ある保護者の方とお話しさせていただいた時に、『食事の時間はリラックスさせたいから勉強や受験の話はしない』とおっしゃっていました。そのお気持ちはとてもよくわかります。一方で、リラックスしたなかで話すことで、意外とお子様の本音がわかることがあるかもしれません。もちろん、食事中ずっと「お説教」や「お小言」では、お子様は食べたものが喉を通らないでしょうし、せっかくのお食事が美味しく感じられないでしょうから、それは避けた方がよいと思います。
今日のお弁当時間は、将来なりたいものの話題で盛り上がりました。「サッカー選手」「アナウンサー」「生物の研究者」などさまざまな職業が出てきました。「野球選手になってWBCに出たい!」と言っていた生徒もいたりと...。お子様たちがその夢に近づけるように、私も精一杯サポートしていきます。
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