四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『やる気を継続させるのは難しい』

2017.04.12

今週から新学期がスタートしました。私の校舎でも初回授業で「オリエンテーション」を実施し、お子様たちが前向きに学習に取り組めるように、さまざまなお話をさせていただいています。


多くの保護者の方は、子どもには常に高いモチベーションを保って勉強して欲しい、と思われるのではないでしょうか。しかし、どんなに優秀な人であったとしても、モチベーションが高い時もあれば、なかなかやる気がでない時もあるものです。そこで大切なのは、そのお子様の気持ちの動きをコントロールしてあげるという意識を、保護者の方や周りの大人が持つことだと考えています。一年という長い期間の中で、勉強に一所懸命に取り組まなければならない時期を明確にして、そこでモチベーションを高く保てるように、メリハリをつけてあげることも大切です。


具体的な一例をあげると、「夏休み」に向けた過ごし方です。「ついこの間、春休みが終わったばかりなのに...」と思われるかもしれませんが、これから一年間をイメージするためにも、今から考えておきたいところです。


以前、「進学塾に通っている小学生は、夏休みに年間学習量の三分の一を行う」という統計データを見たことがあります。少し誇張気味かもしれませんが、どの学年でも夏休み(夏期講習会)の学習は、非常に大切なものです。小6受験生の夏休みは「受験の天王山」といわれているくらい、夏休みの過ごし方が入試結果を大きく左右します。その小6の夏休みをイメージしながら、非受験学年の方でも夏には高い意識で学習に取り組むことが必要です。


さて、お子様が夏の大切さを分かったとしても、夏休み初日に大人が「さあ、今日から夏休みだからがんばりましょう」と言っても、なかなか気持ちが勉強に向かないものです。夏休みに「がんばる」ためには、事前にその気持ちをつくっておかなければなりません。早稲田アカデミーでは5月中下旬から夏期講習会・夏期合宿の塾生申込が始まります。少し早いタイミングのように思われる方もいらっしゃると思います。事務処理上(銀行口座引き落とし)の理由もあるのですが、このタイミングで私たち講師は、生徒たちに「夏に向けた気持ち」をつくらせはじめます。4月の新学期から少し経って、ゴールデンウィークで一息つき、ほとんどの生徒は学習に対する意識が下がってくる頃です。そこで、夏の話をすることで、そこから夏に向けて学習意識を上げていくようにコントロールしていくわけです。実は、そのタイミングで『よし!夏はがんばろう』となるためには、ゴールデンウィークで思う存分遊び、楽しんでおくことも大切です。楽しいことがあった次にはがんばって、また次に楽しいことがあって...。そんな流れの中でお子様方は前向きな気持ちをつくっていくのです。充実したゴールデンウィークを過ごすために、お子様と計画を立ててみてはいかがでしょうか。

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