『中学受験 身につくチカラ・問われるチカラ』
2021.11.12
11月からこのブログのページがリニューアルされました。お気づきになられましたでしょうか。パソコンで見たときには大きな変化はないのですが、スマホで見ていただくとかなり読みやすくなっていると思います。ブログが10年・1000号を超えましたが、まだまだがんばって書き続けていかなければならないと思っているところです。
また、ここまで書き溜めていた原稿(ブログや雑誌記事)から抜粋をしてまとめた書籍も発刊されることになりました。『中学受験 身につくチカラ・問われるチカラ』と題した本が11月22日(月)から書店に並ぶことになります。
出版社からどの書店に何冊納品されるかというリストが送られてきていたので、それを見て驚いてしまいました。早稲田アカデミーの校舎がある首都圏だけではなく、日本全国の書店で売られるようです。「北九州市〇〇書店」とか「(北海道の)旭川市△△書店」とか……。ブログはインターネットでご覧いただけるので、海外の講演会に行ったときに「ブログ読んでいます!」とお声がけいただき驚いたこともあるのですが、やはり書籍となると印象が違います。自分の書いた言葉が、書店で全国の方の目に触れるというのは……。表紙に私の写真を載せなくてよかった、と本当に思っています。
新たに書き下ろしたページもありますが、大半は過去の原稿からの「まとめ」となっておりますので、ご記憶にある内容もあるかとは思いますが、出版社の皆様のおかげもあり、きちんと章立てがされて読みやすくなっておりますので、よろしければお手に取っていただければと思います。
実は、私の原稿からタイムリーな内容を抜粋した「読み物」としてのダイレクトメールも作成しています。小学校低学年で早稲田アカデミーにお問い合わせいただいた方に、中学受験や早稲田アカデミーに興味を持っていただくためにお送りしている「クローバー通信」というものです。塾生の方でお読みになりたい方はお通いの校舎におっしゃっていただければ、お渡しすることができると思います(コピーになってしまう場合があるかもしれませんが、その際はご容赦ください)。
その「クローバー通信」の中に、「親子でちょうせんクイズ」というコーナーがあります。これも私がいろいろ考えているのですが、11月号には下記のような問題が載っています。
はへろ=たに さいひ=はな なえ=ひだり さへほ=???
こんな問題です。いかがでしょうか、答えは出ましたでしょうか。 実はこの問題を考えるもとになったのが「ノマ」という言葉です。
「お母さん、この字はなんて読むの?」と聞かれた指先を見ると「々」の文字。そんな経験をお持ちの方がいらっしゃるかもしれません。
この「々」は漢字や仮名ではなく、符号の一種で「おどり字」と呼ばれるものです。大人になると普通に使っているものですが、初めて見たお子様にとっては不思議に思うのが当然でしょう。先生が教科書を読むのを聞いていて「あぁ、これは前と同じ言葉を繰り返すときに使うんだ」と自分で理解することもあるでしょうし、場合によってはお友達などの名前に使われていて、なんとなく知っていることもあるでしょう(佐々木、菜々子など)。
この「々」をワープロやパソコンのソフトで入力するときは、どうすればよいかご存知でしょうか。もちろん「山々」などと入力し、「山」の部分を削除すれば入力できます。ただ、この文字だけを入力する場合は……。実は「くりかえし」と入力をすると変換されて出てきます。漢字を繰り返す場合の「々」、ひらがなを繰り返す場合の「ゝ」、カタカナを繰り返す場合の「ヽ」なども、併せて出てくるのですが、ひらがな・カタカナのものは現在ではほとんど使われていません。ソフトによっては「おなじ」「どう」と入力しても変換されるようです。面白いのは「ノマ」と入力すると変換されるものもあります。私のパソコン(ワード)では変換されなかったのですが、スマートフォンでは変換されました。「々」の形が、カタカナの「ノ」と「マ」をつなげた形に見えるからだそうです(先ほどの問題のヒントです!)。
以前の記事で、「身近なことに興味を持つことが大切」「テキストに載っているだけではない周辺知識にも興味を」というようなことを書かせていただきました。この「おどり字」もそんなことの一つです。お子様が宿題に疲れたときのちょっとした会話で触れてみていただくのもよいかもしれません。
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