四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『全国統一小学生テストが終わり……』

2021.11.10

先週の水曜日(11月3日祝日)に「全国統一小学生テスト」が実施されました。まだ正式な受験者数集計などは見ておりませんが、今年も本当にたくさんの小学生が受験したようです。「学力の全国大会」にふさわしい規模と内容だったようです。


私も武蔵小杉校で「保護者セミナー」や「解説授業」を行い、保護者の皆様や生徒たちと充実した一日を過ごしました。各学年・各科目でかなり手ごたえのある出題もありましたから、生徒たちからは「時間が足りなかった」「ミスったぁ!」という声も聞こえてきていましたが、自分の実力を発揮し、手ごたえを感じてくれたようです。テストが終わるなり、「先生!何点とれば決勝いける?」と聞いてきた生徒もいました。


さて、秋から冬にかけては、各学年のまとめとなる成果を試すテスト、「小3マンスリーテスト」「公開組分けテスト」が行われます。「全国統一小学生テスト」は出題範囲が指定されておらず、全範囲的な総合力を測るテストという位置づけですが、学習成果を試す単元テストはそこまでの学習内容から出題されます。しっかりと準備をして臨んでいただければと思います。


「全国統一小学生テスト」にしても、「マンスリーテスト」や「公開組分けテスト」にしても、気になるのは結果ということになるでしょう。得点や偏差値などはお子様も気にされることと思います。ただ、テストの偏差値はテストを受けた全体の中でどのくらいの位置にいるかを見る「ひとつの基準」となる数字ではありますが、絶対的なものではありません。お受けいただいたテストを次につなげていくために、私は「正答率」を見て、お子様が間違えた問題の分析をされることをおすすめしています。


テストを受験した生徒の中で、どれくらいの割合の生徒が正しく答えたかがわかるのが「正答率」です。設問ごとにこの正答率とお子様の答案を比較分析していくと、お子様の状況がよくわかってきます。単純にどの単元内容の理解が不足しているのかだけではなく、そのテストを受験したときの精神状態まで見えてくることもあります。普段はほとんどしないようなミスを連発しているときは、「集中して受験できていなかったのかな」といった感じです。


全体の得点や偏差値が持つ意味も、正答率に注目して分析すると、変わってきます。「正答率40%以上」の問題に全部マルがついていての偏差値60と、「正答率」が低い問題(30%以下)でも正解があるが、60%台の問題でミスをしての偏差値60とでは、その対処法は違ってくるわけです。


正答率と比較をしてみると、テスト結果を評価するべきポイントも見えてくるようになります。「正答率が低い=難しい」問題ということになりますので、その問題にマルがついていればほめてあげることができるわけです。しかし、極端に正答率が低い(5%前後)問題の場合は、「正しく考えて正解にたどりついて『解けた』」というよりも、「なんとなく答えを書いたら『あたった』」というケースだったりもします。この場合にほめてあげても、お子様は納得がいかないでしょう。「なんでもいいから書いてあたればいいんだ」というように考えてしまうことになってしまうかもしれません。


塾生の方は、12月を中心に(校舎によって日程は異なります)「個別面談会」が行われます。「全国統一小学生テスト」だけではなく、必修テストも含めてお子様の学習状況を分析し、担当講師から今後の学習指針をお話しさせていただくことになるはずです。冬期講習会の学習目標や、新学年へ向けた課題などにも触れられることになるはずです。また、普段は早稲田アカデミーにお通いでない方に関しては「全国統一小学生テスト」の成績帳票や答案をもとに、個別カウンセリングを実施させていただきます。お子様が一生懸命受験したテストですから、しっかりと次につながるように、ぜひご活用ください。

同じテーマの最新記事

2021.11.10 『全国統一小学生テストが終わり……』
2021.10.29 『寒くなってくると、お鍋が食べたくなりますよね』
2021.10.27 『CQ④ ~「好き」を追求~』
2021.10.22 『CQ③ ~「虫好きの少女」~』
2021.10.20 『CQ② ~好奇心が原動力~』
資料請求はこちら
早稲田アカデミー