『新学年の学習計画』
2023.02.15
新学年としての授業が始まって、一週間が経過しました。小3から小4になった方は隔週のカリキュラムテストへ向けた学習の進め方など、小4から小5になった方は週2回から週3回となった授業とそれに合わせた家庭学習のペースなど、まだつかめていないところでしょう。ただ焦る必要はありません。まずは新学年の授業・テキスト・先生に慣れるところから進めていただければと思います。
毎年、学年の切り替えのタイミングで学習のペースをつかむために、「一週間の学習計画」を立てることをおすすめしています。とは言っても、新しい学年が始まってすぐに完璧な計画ができあがるわけではありません。単純に「塾に行く時間」や「家での勉強の時間」といった計画表であればつくることはできると思います。しかし「お子様のやる気を引き出す」「成績を伸ばす」という目的のための計画としては、それだけでは物足りません。
「一週間の学習計画」を立てるためには、いきなり計画表をつくるのではなく、まずはそのための準備をすることが必要になります。だいたいのイメージとしては、2月中に準備をしていったん計画を立ててみる、3月にそれにしたがってやってみて、修正を加え、4月(もしくは5月のゴールデンウィーク明け)くらいからは、うまく回るようにしていく……そんな感じでしょうか。 さて、2月中に行う「準備」ですが、以下の三つがポイントとなります。
①使用する教材・宿題の確認 家庭学習の標準的な例は各学年の「シラバス」に載っていますが、お手元にある教材・テキストに収録されている問題のすべてを解く必要はありません。習熟度によって必要な問題は違います。お子様にとって必要な問題、やらなければならない問題はどこなのかをしっかりとご確認ください。また、授業で出される宿題がどこなのかも担当講師までご確認いただくとよいと思います。2月の初回授業で行われた各学年・各クラスのオリエンテーションなどでもお伝えしていると思いますが、ご不明な点がございましたら、担当講師までお気軽にお問い合わせください。
②宿題(家庭学習)の所要時間の確認 お子様がどの課題にどの程度の時間をかけているのか、それを保護者の皆様がチェックしておくとよいでしょう。私は保護者会などで、勉強をする場所に「時計」を置いておくことをおすすめしているのですが、毎日の宿題(「練成問題集・計算問題」・「シリーズ計算」「漢字とことば」など)はかかった時間を記録しておくこともよいと思います。将来的にはお子様自身が「時間感覚(自分がどれくらいの時間でどの程度の問題が解けるか)」を把握することも、入試に向けては大切なことになります。
また、その課題をどのくらいの時間で行えばよいのかを確認しておくことも必要です。こちらは担当講師にご確認ください。小学3~4年生が一人で学習をしている場合、集中できる時間は(個人差はもちろんありますが)45分程度が限界でしょう。それ以上長くなってしまうと、机の前に向かっていても頭は働いていないということが多いはずです。
③お子様が集中できる時間の確認 特に小学3~4年生の場合、勉強の時間になったからといって、すぐに切り替えて集中できる場合は少ないはずです。どのような時間帯ならば集中力を高めて学習できているのかを確認しておくと計画を立てやすくなるはずです。お子様によって集中できる時間は違います。お腹が減っていると集中力が欠けるというお子様も多いですが、逆に食事のすぐ後も頭の回転は鈍くなることも多いはずです。そんなお子様の生活習慣なども含めて見ていただくとよいでしょう。
上記のようなポイントを確認してから、計画表を作成していくことになります。「塾の算数宿題」というような書き方ではなく、「算数・練成問題集」というように具体的な記入をしていくのが、計画表の作成イメージとなるわけです。もし、悩んだ場合はお気軽に早稲田アカデミーの担当講師までご相談ください。
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