『勉強の秋』
2017.09.22
日に日に、秋らしい陽気になってきました。「空が高く」感じられる秋晴れの日もあり、通勤の途中もさわやかな気分で歩くことができています。
毎年、この時期には生徒に「○○の秋」の○○に何が入るかを聞いています。よく出てくるのが「食欲」、次に「読書」、「スポーツ」、そして……「行楽」というような言葉です。もちろん「勉強!」と言ってくれる生徒もいますが……。「○○の秋」という言葉は、秋が暑くも寒くもなく、空気も澄んでいて過ごしやすく、さまざまなことに集中して取り組めることからできたと聞いたことがあります。私たち進学塾の講師からすれば、集中できる時期には、やはり「勉強」に一番真剣に取り組んでもらいたいと思うところです。
早稲田アカデミーにとっては、もちろん「勉強の秋」ですから、より集中して授業に臨んでもらいたいと考えています。さらに、秋はその学習の効果を試すテストも多く実施されます。10月第一週の週末には、小3では「マンスリーテスト」、小4・小5では「YT公開組分けテスト」が実施されます。このタイミングのテストは「夏の学習成果」が表れてくるものですので、保護者の皆さまも良い結果を期待されていることと思います。もちろん、小学生が受けるテストですから、実力だけではなく、そのときの体調や精神的な状態なども影響してくるはずですので、思い通りの結果が数字として出てこないケースもあるでしょう。万が一、思わしくない結果であったとしても、夏のがんばりで成長が見られた科目や単元に関しては褒めてあげてください。たとえば、一学期中のテストでは空欄になることが多かった国語の記述部分が、マルはもらえなかったけれど埋めることができていた、といった点は大きな前進のはずです。
さて、「勉強の秋」最大のイベントである「全国統一小学生テスト」のお申し込みが始まっています。すでに受験を予定されている方は、お早めにお申し込みいただくことで、お子様の気持ちがより前向きになるはずです。私は「全国統一小学生テスト楽しみだね!」と生徒たちに声を掛けるようにしています。もちろん、テストですから遊びに行くのと同じような楽しみがあるわけではありません。ただ小学生の子どもたちにとっては、運動会などのイベントを迎えるような「ワクワク感」があるはずです。また、先生の『楽しみだね』という語りかけによって、「楽しみにするものなんだ」ということに気がつく生徒もいることでしょう。
大きなテストをひとつの「イベント」ととらえて心待ちにしているような生徒は、テストで実力が発揮できる、いわゆる「本番に強い」タイプになってくれます。
テストを好きになるようにするためには、さまざまな働き掛けが必要ですが、まずはテストをがんばって受けたことそのものを評価し、褒めてあげることが大切です。結果で評価することもときには必要ですが、小3・小4のお子様には、結果よりもその過程である「がんばり」を評価してあげることが、前向きな気持ちをつくるうえでとても大切なことだと考えています。
「勉強の秋」。ただ単に集中して勉強に取り組むだけではなく、取り組む姿勢や意識も一段階向上できる秋にして欲しいと思います。
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