『首都圏中学入試スタート! ~You’re the HERO~』
2020.01.10
すでに茨城県の中学校では入学試験が行われていますが、本日(1月10日)から埼玉県の私立中学校入試が始まり、首都圏の中学入試が本格的にスタートしました。この後1月20日から千葉県の入試が始まり、2月1日から東京都と神奈川県の学校の入試が行われます。ひと昔前は、埼玉・千葉の入試は東京・神奈川入試の「前哨戦」というような位置付けでした。2月に行われる志望校の入試の前に、入試の雰囲気を感じたり、合格を勝ち取っておくことで自信を持たせたり、という意味合いで受験をおすすめすることもありました。しかし、最近は「前哨戦」というよりも、「志望校」の1つとして進学意志を持って受験される方が多くなってきています。東京・神奈川に住んでいても、埼玉や千葉の学校への進学を希望する方が増えてきているわけですが、それにはいくつかの理由があります。
まず1つ目の理由として、交通網の整備により、距離的には遠くても通学できるエリアが広がってきたことが挙げられます。今から10数年前、私が神奈川校舎の責任者をしていたときには、神奈川にお住まいの方に千葉の学校をおすすめすることはほとんどありませんでした。距離が遠いだけでなく電車の乗り換えも多いため、「合格しても現実的には通えない」というのがその理由でした。しかし、いまでは神奈川から千葉まで、乗り換えずに移動できる電車も増えてきています。インターネットで検索してみたところ、横須賀線から総武線への乗り入れ電車を使えば、神奈川の武蔵小杉駅から千葉の市川駅までは直通で36分という結果が出てきました。
ただ、やはり遠くの学校に通うにはいくつかの不安もあるようです。事実、2011年の東日本大震災の後は、東京や神奈川の生徒から他県への出願が大幅に減りました。万が一のときに帰ってこられなくなったら……という保護者の皆様の心理が働いたのだと思います。そういった点を考慮して、多くの学校では「防災対策」や「防災用品の備蓄」に力を入れており、学校説明会でしっかり伝えているところが多くなってきています。お子様を6年間預かる環境として、保護者の皆様に安心していただけるように、という配慮でしょう。もちろん、早稲田アカデミーにも防災用備蓄品が各校舎に備えられています。
2つ目の理由として挙げられるのが、埼玉・千葉の学校の多くが共学校であるということです。ここ10年ほど、中学入試における全体の流れとして共学校の人気が高まっています。「男子校・女子校」にも「共学校」にも、それぞれのよさ(利点)があるのですが、傾向としては共学校を選ばれるご家庭が多くなってきていることは、私自身も志望校選定の現場で強く感じています。
現時点では、都内の共学校は多くありません。私立大学の附属校には早稲田実業や明大明治、中大附属などに代表されるように共学化した難関校も多くありますが、都内の難関進学校(大学受験を目指す学校)は男子校・女子校の方が圧倒的に多いのが現状です。一方で、埼玉・千葉の難関進学校は栄東・開智・渋谷教育学園幕張・市川などに代表されるように、多くが共学校となっています。将来の難関大学受験を目指す生徒で共学校を志望する受験生のなかには、都内に住んでいても埼玉や千葉の学校の志望順位が高くなっているケースも多くなってきているのです。
ここからの1カ月間、受験生たちは自らの未来を勝ち取るための試練に立ち向かっていくことになります。非受験学年の保護者の皆様も、今年の受験生たちをぜひ応援してあげてください。 早稲田アカデミー各校舎には、受験生へ向けて、担当講師たちからの応援メッセージポスターや「You’re the HERO」というポスターが貼られています。そちらもぜひご覧いただければと思います。
「You’re the HERO」に書かれているメッセージをご紹介しておきます。
思い返してほしい。 何があっても諦めなかったこの一年を。 間違えた問題を、何度も何度も解き直したことを。 気づいたら、消しかすだらけになっていた机を。 ベッドでひとり泣く日があっても、次の日にはまた勉強したことを。 お母さんが「大丈夫だから」と励ましてくれた塾の帰り道を。 今日までのすべてが、君に自信を与えてくれる。 諦めなかった日々は、君を大きく、強くした。 さぁ、準備は整った。君の実力を見せてやろう。
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