『夏の成長のために ~「刺激」を意識する~』
2023.07.26
早稲田アカデミー各校舎では、夏期講習会の真っただ中です。ご家庭でも「夏」にがんばるお子さまを応援してあげてください。「夏はお子さまが成長する時期」と、このブログでも何度か書かせていただきました。現在、HP上でご視聴いただける「Onlineクローバーセミナー」でも、夏はお子さまが大きく成長する時期であること、精神的成長を保護者さまが意識すること、そして精神的に成長させるために意識するポイントをお話しさせていただいております。よろしければご覧になってください。
精神的に成長するためのキーワードとして、よくお話しさせていただくのが「自覚・環境・刺激」という3つの言葉です。今回は、その中の「刺激」について。お子さまにとって一番大きな「刺激」となるのは自分自身が経験したことがないものに触れたときでしょう。私自身も経験があるのですが、「初めて」の場所に行ったときなどは大きな刺激となって、そこでの経験は強く記憶に残るものになるはずです。小学生のお子さまにとっては、まだまだ経験していないことはたくさんあるはずですから、「初めて」の体験を意識していただくと「刺激」につながるのではないでしょうか。もちろん、「初めて」であればどこでどのような体験をしてもよいというわけではありません。お子さまにとって効果的な体験や経験になるかは、お子さま自身の成長段階によって左右されるように思います。
たとえば、夏休みには映画を見に行く方も多いと思います。いままで映画館では「ドラえもん」や「ポケモン」などのアニメしか見ていなかったお子さまが、初めて少し大人向けの映画を見ることになれば、それは一つの刺激になるのではないでしょうか。もしくは映画ではない「お芝居」や「ミュージカル」の舞台を初めて見れば、それも大きな刺激となるはずです。しかし、その映画や舞台の内容がお子さまにとって理解が難しいものだったとしたならば、期待ほどの効果は得られないのはご理解いただけると思います。お子さまにとって「初めて」の体験や経験を、ぜひこの夏に……と思うのですが、どのような体験を選ぶかは保護者の皆様の大きな役割だと考えています。
「刺激」という点でもう一つ大きな要素は、「人」からの刺激です。自分とは違う考え方に触れることができるという点で、いろいろな「人」との会話はお子さまの成長にとって、大きな効果があるはずです。たとえば、お父さまやお母さまのご実家に帰省されたときの、自分とは住んでいる場所や年代が違う親戚などとの会話からも「刺激」を受けることができるはずです。
単に「刺激」を受けるだけではなく、人との触れ合いは「視野を広げる」ことにもつながります。私立中学や高校で実施されている海外への修学旅行などは、ただ観光名所を回るだけではなく、ホームステイやファームステイなどを通じて、現地の方と触れ合うことによって成長をうながすために実施されているのです。海外からの留学生を積極的に受け入れている学校も、外国文化やその根底にある考え方などに在校生が触れることで刺激され、さら視野を広げることを意図して実施されているものです。
私自身の経験でも、さまざまなバックボーンや考え方を持った方と触れ合うことは、自身の成長や意識の変化につながるように感じています。実は小学生・中学生という時代だけではなく大人になっても、「人から学ぶ」という意識を持つことは大切だとも思います。その根底にあるのは、やはり成長期の経験のようにも思うのです。
充実した「夏」にするために、また成長する「夏」にするために、さまざまな体験や、さまざまな人との触れ合いを、お子さまに経験させてあげてください。
- 2023.07.26 『夏の成長のために ~「刺激」を意識する~』
- 2023.07.21 『夏の授業で「感動」する』
- 2023.07.19 『まずは「授業の受け方」を身に付ける』
- 2023.07.14 『心の中に種を植える』
- 2023.07.12 『18歳の未来を考える』