『花火 海 夏アカ』
2024.05.15
「花火 海 夏アカ」……早稲田アカデミー各校舎で掲示しているポスターの言葉です。小学生たちが元気よく歩いている姿の上の真っ青な空、そこに白い文字で書かれています。
月曜日(5月13日)から、早稲田アカデミー各校舎で夏期講習会・夏期合宿・夏期集中特訓の申込受付がスタートしました。私の勤務している校舎でも、ポスターを掲示して、雰囲気を「夏モード」に切り換え、夏へ向けた生徒たちの気持ちをつくっていこうとしているところです。各学年の保護者会でも、「一学期の学習ポイント」と併せて「夏に伸ばすために」というテーマでお話しさせていただいています。
夏休み。一年間で一番まとまった学習ができる時期です。生徒たちには、高い学習意欲を持って講習会の授業や家庭学習に取り組んでもらう必要があります。しかし、夏休みになってからその気持ちをつくろうとしても、すぐにつくれるものではありません。いまの時期から、『夏休みはがんばるんだ』という気持ちをつくり始めていくことが必要だと思います。毎年、この時期の保護者会ではそのためのポイントをお伝えしています。それは、講習会・合宿の申込用紙をお書きいただく際に、お子様にも見ていていただくというものです。加えて、『夏休みはがんばるぞ!』という気持ちにお子様がなるように、お声かけをしていただければと思います。
早稲田アカデミーの夏休みに行われる授業やテスト、イベントの全体像(総称)が「夏アカ」ということになります。そのメインとなるのは、各学年の「夏期講習会」に他なりません。講習会カリキュラムは「年間カリキュラムの一環」として組まれていますので、ぜひご参加ください。もし、ご予定が合わないということなどがありましたら、各校舎・担当講師までお早めにご相談ください。
そして、もう一つ「夏の最大のイベント」は、夏期合宿・夏期集中特訓となります。 早稲田アカデミーの夏期合宿の歴史は古く、以前は全学年共通のレクリエーション合宿として実施されていた時期もあるそうです。本格的な勉強合宿になったのが、今から33年前の1991年。実は私は、そのときから合宿にスタッフとして参加しています。現在は志賀高原と苗場で行われていますが、当時は河口湖畔のホテルを一つだけ借りて小6・中3の受験学年のみの実施でした。そこから年を経るごとに規模は大きくなっていきました。実施学年も増え、参加者人数も毎年増えていきました。いつしか「日本一の夏期合宿」と呼ばれるようになりました。参加者数・宿泊ホテル数・使用するバスの数などなど、規模的にも「日本一」だった夏期合宿ですが、内容的にも「日本一」であったと私は思っています。進学塾としての合宿ですから、授業内容・教材などは最高レベルのものでご用意できていると自負しています。それ以外の、各学年のイベントなども、お子様方の精神的な成長段階を考慮して用意してきております。食事時間や自由時間の配分や、お子様方の生活におけるルールの隅々にまで、勉強に前向きに取り組めるような、やる気を高められるような工夫をこらしてまいりました。
しかし、2020年、全世界的な感染症の流行の中で、宿泊を伴う「夏期合宿」は開催できなくなってしまいました。合宿の中止をお伝えしたあと、校舎には「残念です」というご意見が多く寄せられました。「昨年行かせてよかったから、今年もと思っていたのに」というお母様からのご意見もあれば、「いままで行けなかったので、今年こそはと思っていました」という小6受験生からのお話もありました。そういった皆様のご要望にお応えするために、さらには「コロナ禍」のなかでも、安心・安全に毎年の夏と同じレベルでの学習を提供させていただくために、それまでの「合宿メソッド」をそのままに詰め込んだ「夏期集中特訓」を実施致しました。首都圏の拠点校舎やホテル・会場を使用して、複数の校舎の生徒が集まり、切磋琢磨できる環境での集中講座として実施をさせていただき、そこから2022年までの3年間は「夏期集中特訓」のみの開催となっています。
そして、昨年(2023年)、新型コロナウイルスの第5類移行にともない、「夏期合宿」が再開されました。宿泊施設(ホテル)やバス手配の状況などが、そこまでの3年間で変化していることもありますので、全学年での再開とはいきませんでしたが、学年を絞った形で開催することができました。小学生では小4のみの実施となりましたが、ご参加いただいた生徒数はコロナ禍前から大きく増えました。この3年間で早稲田アカデミーの小学4年生の塾生数が増えたこともあるのですが、コロナ禍明けのイベントとして大きな期待を寄せていただいたのだと思います。夏期合宿終了後、参加された皆様にはアンケートをお願いしているのですが、そのアンケートの結果を見ると、皆様からのご期待に応えることができた合宿だと振り返っております。
今年も「夏へ向けた準備」が始まりました。夏期講習会の日程などは、各校舎からもご案内させていただいていると思います。ゴールデンウィークも終わりましたので、ご家庭でも夏休みのご予定などをご相談いただければと思います。お子様のカレンダーに7月・8月の予定を書き込んでいただくところから始めてみてください。
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