四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『時代の変化とともに』

2024.09.18

2回前の記事(「おつり」を知らない子どもたち)で、時代の変遷とともに「見かけなくなったもの」「消えつつある言葉」について書かせていただきました。その記事を読んだ早稲田アカデミーの若い職員から、「家庭用電話が黒くてダイヤルを回してかける、というのは知っていましたけれど、玄関に置いてあるのが一般的だったんですか」と聞かれました。昭和の初め、家庭用電話機も電話回線工事も高価であったため、電話がある家は少なかったのです。当時は、近所の人が電話を借りにきたり、緊急の場合には近所の「電話のある家」の番号を伝えておいて、その家にかけてもらって呼びにきてもらったり、という習慣があったことを説明しました。その職員は「他人の家に電話をかけに行くんですか」と驚いていました。やはりいまとは生活習慣や文化が大きく違っていたのでしょう。


電話については、そこから「公衆電話(赤)」「電話ボックス」が登場しました。いまでも「公衆電話(緑)」は駅などで見かけることもありますが、台数は圧倒的に減ってしまっているのではないでしょうか。「電話ボックス」については、都市部ではほとんど見かけなくなりました。また「公衆電話」で使用するための「テレフォンカード」は、一時期「コレクションアイテム」として流行しました。早稲田アカデミーでも「早稲アカブランド」の「テレフォンカード」を発行したことがあります。


ここ20年間で「世の中を大きく変えたもの」は、やはり「携帯電話」「スマートフォン」なのではないでしょうか。そして、その背景にある「インターネット」。


上記しましたように「電話」を携帯できるようになったことで、「電話を使った生活様式」が大きく変わりました。さらに通信手段としての「メール」が普及したことで、他者と連絡を取る方法も変化して、便利になりました。それにともなって「待ち合わせの約束」なども変わってきているようです。待ち合わせ場所の詳細を決めていなくても、「位置情報」を送信すれば問題なく会える、そんな世の中ですから、駅の「伝言板」はもう必要なくなってしまいますよね。


そして、「スマートフォン」は通信機器としてだけではなく、さらに機能が追加されていっています。「カメラ」「音楽再生機器」としても「テレビ・動画受信機」としても「ゲーム機」としても使われています。インターネットの検索機能で、さまざまなものを「調べる」ことも瞬時にできるようになっています。携帯している機器(スマホ)で「こんなことができればいいな」という発想が、これからもどんどん実現されていくことでしょう。

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